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「「ビックリマン、物語もないのに売れた理由はなに...」の会話スレッドまとめ

「ビックリマン、物語もないのに売れた理由はなに」みたいなTweetが流れてきて天地がひっくり返った級の衝撃をうける。
ビックリマンは物語どころか神話ぞ!サーガぞ!ネットもない時代にごく断片的なあの裏書と雑誌情報だけを頼りに世界観とキャラの元ネタを解読するあの知的興奮を、物語がないとは!

単なるダジャレのおまけからはじまったビックリマンシール世界は、若神子の誕生、次界への冒険という設定が組み込まれたあたりから物語が萌芽し、キャラが増力して変身と改名を繰り返すに及び神話にリーチし、第31弾♂スサノオによって円環が閉じられ神の物語から歴史の相へと還元されたのである。

ビックリマンサーガだけをつまみにして朝まで呑めるけどね。

アリババ神帝の物語だけで一晩終わる気がする

ビックリマンのキャラの由来を調べるために広辞苑や百科事典をひっくり返すというあの時間の楽しさと尊さをあらためて思う今。「エウリピデボン」からエウリピデスとデボン紀を探し出したら古代ギリシャ文人と古生代について調べなきゃならなくなるあの芋づる式興奮。

これを読み返せという天啓だな、きっと。

これを読み返せという天啓だな、きっと。

大塚英志「「ビックリマン」と天皇制」より

「「ビックリマン」の七七二神のかわりに歴代天皇をキャラクターとして登場させる。商品としての出来さえパーフェクトであれば、子供たちはいとも簡単に神武天皇から昭和天皇までの一二四代を戦前の皇国少年のようにまたたく間に暗唱してみせるだろう。」

「中央公論」1989年6月号所収ですよ。
なんかすごいな…。

いま現在、記紀神話をまさに「ビックリマン化」した商品があるけども、ただそれを求めてるのは現在の子どもよりもむしろビックリマンを物語として求めた世代たる大きいお友だちたちなんじゃないかという印象も。

あまりにも訝しいので「ビックリマンには物語がない」の人の一連のTweet読んでみたのだけど、まったくビックリマンに興味なく子ども時代を過ごした方らしくむしろ安心した。あの世界観しってたら物語ないなんて言わないもんなあ。べつにアオリでもなかったようで、まあそれならば。

思いのほかビックリマンについてのつぶやきにレスポンスがあるのですが、「そうそう世界観がいいんだよね」という方と「でも当時世界観がよくてビックリマン買ってた人いなかったかな」という双方のご意見をいただき、ちょっと思ったのだけど…

当時すでにそれなりのお小遣いなどあって今でいうところの「ガチャ回せる」ほどの財力を持ってた人はコレクター魂全開でビックリマン買ってたのに対して、自分のように自由になるお金もたいしてなくお菓子ばんばん買い与えられる環境じゃなかったような子どもはその欲求を手持ちの一枚一枚に投じて、

そのぶん世界観の解読にのめり込んでた…的な差もあるのかもしれないなと。そうだったのならなんか身も蓋もなくて切ないけど。たしかに箱買いするとかシール集めにばんばん資金投入できるような境遇だったら、ビックリマンに対する興奮の所在もまたちょっと違ったのかもしれないな。

大塚英志のビックリマンと天皇制論考もとても面白いのでご興味ある方ぜひ。
また大塚さんの天皇にまつわる作品だと、原作をされてる漫画『JAPAN』がおすすめです。
「天皇とは何をもって天皇なのか、天皇とするのか」という、それこそ今の時代にこそぴったりな印象さえ覚える作品。

このビックリマン論考にも「森の聖老人」というワードがでてくるのだけど、『JAPAN』でもたしかほとんどおなじ言い回しが使われてたと記憶。

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  2. philopon_34717
  3. 2020/10/09 00:15:38 公開
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