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「PCR抑制論という詭弁に至るまでの道がどうして築か...」の会話スレッドまとめ

PCR抑制論という詭弁に至るまでの道がどうして築かれたのかの推論を長文でツイートします。

PCR抑制論者の急先鋒の背景にはHPVワクチン推進派の陰があることは皆さん気付いています。BuzzFeedの岩永氏が典型例です。そして彼女は「PCRは精度の悪い検査」と言い切っていますがそれはなぜか。実はHPVのPCRはmultiplex PCRで複数のターゲットをいっぺんに増幅してくる方法を使っているからです。

HPVのPCRキットの内容を確認してみますと一本のチューブに10本以上のプライマーが入っています。PCRはその性質上ターゲット以外の核酸が存在すると干渉が起こり感度が落ちます。特異度についてはプローブを使うことによって保っています。 >BD Onclarity HPV キット info.pmda.go.jp/tgo/pack/22900…

HPVのPCRキットは感度が落ちることを許容しつつ、とにかく原因ウイルスを捕まえるという発想で設計されています。Multeiplex PCRはPCRの初期段階で上手くターゲットが増幅できなかった場合、使われていないプライマーの干渉を受け増幅効率が落ちます。そのため結果がかなりブレます。

このブレの解釈がPCRに慣れていないとかなり難しいと思います。きちんと原理を理解していないと切れ味の悪い、いい加減な検査だと思い込んでしまうと思います。産婦人科で感染症に苦手意識がある臨床の先生にとって結果の解釈はかなりの難題でしょう。

またHPV陽性だからといって必ずしも子宮頸がんを発症するとは限りません。細胞診など総合的な判断が必要とされます。どちらかといえば細胞診が重要でPCRは補助的なものと考えている先生が多いかと思います。それがPCRの軽視に繋がっていると感じます。

HPVにはそのような臨床診断的な問題があるため安易にPCRの結果だけで判断はしないわけです。おそらく岩永氏のような素人に説明した人は、こういった原理的な部分を説明せず、単純にPCRは精度が悪いと言ってしまったのでしょう。また多くのHPVワクチン推進派の臨床医も単純化していたのだと思います。

HPVワクチン推進派は下準備をしてきた内科や小児科の人達を押しのけてSNS上で反ワクチンの急先鋒として先鋭化していきます。HPVワクチンに反対する人達はワクチンの代わりにPCRによるスクリーニング検査をしろと言っていたのでPCRに強い反感を持っていたのだと想像出来ます。

対して新型コロナウイルスはほとんどクローンとも言える変異の無さでHPVの様にウイルスの多型で苦しめられる事はありません。変異を考慮しない適当に設計したPCRのプライマーとプローブでも判定できてしまいます。それがHPVワクチン推進派の人には納得がいかない訳です

そんなに上手く行くはずがない絶対に偽陽性偽陰性があるはずだ、あいつらは何もわかっていない素人だ戒めなければならない、と言う心理になることは容易に想像出来ます。今までSNS上でそうやって反ワクチンの人達を嘲っていたわけですから、その延長戦としか考えていなかったのでしょう。

その一方、新型コロナウイルスの検査は初期段階で躓いてしまいます。それはBSLを3にしてしまったため検体を取り扱えるのはP3のある施設でのみだったからです。P3があるのは地方衛研と感染研、大学の一部等です。最初はそれらの施設だけで良かったのですがDP号のアウトブレイクで一変します。

DP号によってあっという間にキャパオーバーを起こしてしまいます。他に依頼しようとも民間検査会社でP3を持っている所は限られていますので回せませんでした。検査の目詰まりを起こしているのに、いたずらにP3にこだわってしまいました。BSL3で安全のマージンを取ったつもりが仇となったのです。

P3を持っている感染研でちまちまとやり続けた。これが感染研が情報を独占しようとしたという誤解を招く事になります。単純にキャパシティと制度設計がコロナに合っていなかっただけなのですが政治的な圧力もあってか厚労省の動きは鈍かったです。窮余の策として検査数を絞る必要に迫られました。

検体の輸送は結核に準じていましたが、新型コロナウイルスは結核と違い感染力は強いものの不活化は比較的容易でした。この特徴を上手くつかめなかったため民間検査会社に依頼できるようになるまで紆余曲折がありました。最終的に「感染疑い」であればBSL2扱いで良いとなるまで時間がかかります。

この間にSNSでは猛烈なPCRに対するバッシングが起こります。それがどうして起こったのか謎でしたがどうやら意図的なものだったようです。厚労省の鈴木康裕医務技監がしきりにレクチャーしていたのもこの時期のようです。>検査抑制論について - Togetter

検査抑制論について

検査抑制論について

色々と腑に落ちたのでまとめた。

togetter.com

まだまだPCR抑制論には謎が多いですが「新型コロナウイルスのqPCRで偽陽性が出る」という事だけは絶対にないと言っていいでしょう。この科学的間違いに立脚した論説は全て間違いを犯していると考えるべきです。学術論文なら撤回する事態である事は間違いありません。諍いは終わらせねばなりません。

訂正×反ワクチン○反反ワクチン

誤解している人もいるようなので再掲

ずぶの素人です。現在のPCR検査の正確性についてご教授ください。スレッドにありますように7割程度の正確性と言われてきましたが、現時点ではどの程度の正確性が担保されているのでしょうか。

横ですが、単に「精度」と言っても何を指してるのか不明です。医学検査は「感度」と「特異度」と言う指標で表されます。現在の新型コロナに対する感度、特異度ですが、実験室的なそれは共にほぼ100%とされています。

すなわちそこにウイルスのRNAが存在すれば確実に見つけ出し、また他のウイルスを新型コロナウイルスと誤認する事はありません。手技のミスなどによる検体の汚染等が起きてない限り。

感度、特異度とも実験室的な値は事実上100%と考えて良いです。

ではなぜ臨床的な感度、すなわち感染者であるはずの人をPCR検査して70%ほどしか正しく感染者と判定できないとされているのか?

それはウイルス感染には”window period”と呼ばれる「体内は感染しているけど、まだウイルスが外に出てこない」期間が存在するからです。

感染からせいぜい2-3日程度と考えられていますが、その “window period” にたまたま検体採取して、その検体を採った場所(鼻咽頭、喉の奥、唾液など)にウイルスが存在しなければ[陰性]という判定になります。

そういう陰性が後に陽性となり(それもやはりPCR検査が基準です)感染期間やその人の状況を考えて、「恐らく最初から感染していたのだろう」と考えられる場合に臨床的な意味で「偽陰性」と判定されます。

それが「臨床的な感度が70%」と言われる意味です。本当にそんなに低いのかどうかは疑問ですが。

解説、ありがとうございました。検査当日の身体のコンディション、検査結果が出た時点での身体のコンディションを併せて考えると、検査そのものは正確であっても、にわか判断は危険であることに違いの無いことがよく分かりました。

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  2. aula【無症状でも後日の急変や後遺症が有り得ます。迅速な検査で一人でも多く一刻も早く保護と支援を】
  3. 2021/01/08 02:15:06 公開
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