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「すでに私たちの本「北朝鮮の軍隊」の日本語版が9月...」の会話スレッドまとめ

すでに私たちの本「北朝鮮の軍隊」の日本語版が9月に発売されることを告知していますが、この本には北朝鮮の体制・主張を賛美・擁護する要素が一切ないことを強調します。
今回は出版に関する意義・ねらいに関する著者と編訳者の意見をスレッドで紹介していきます。(続く
amazon.co.jp/dp/4499233275/…

すでに私たちの本「北朝鮮の軍隊」の日本語版が9月に発売されることを告知していますが、この本には北朝鮮...

本書は北朝鮮をウォッチする情報コミュニティにおいて、不明瞭で複雑な状況を明確にするねらいがあります。
その過程で「北の通常兵力は全く恐るるに足らず」という、定着している主張を否定するため、これまでに説明されたことのない多数の兵器や近代化計画に関する情報を明らかにしています。(続く

朝鮮戦争の停戦から冷戦を経て現代に至るまでの重要な出来事を、北朝鮮の軍隊を中心に執筆したものであり、特に、この軍隊の現状については、その豊富な固有の兵器を検証することに重点が置かれています。(続く

本書では、この軍隊の最も秘密にされている計画や戦術の多くが取り上げられるだけでなく、韓国や世界との対立の歴史が新たな文脈で語られています。さらに、朝鮮人民軍が保有する装備の最新かつ包括的な考察も含まれており、陸・海・空・戦略軍(と特殊部隊)の能力を見積もることができます。(続く

最近導入されたステルス的ミサイル艇、弾道ミサイル潜水艦、主力戦車群から、しばしば見過ごされていた自国の航空産業まで、事実上全ての自国の兵器システムについて幅広く考察されています。(続く

本書の内容は、徹底した調査・分析により作成された75枚以上の詳細なイラストと地図、そして約450枚の初公開の画像で構成されています。また、衛星写真や北朝鮮のプロパガンダ、米国防総省の情報を精査することで、朝鮮人民軍の各部門における北朝鮮の進歩を明らかにしています。(続く

本書では、ほぼ全ての軍事的業績が含まれており、正規・非対称戦の両方での北の能力の正確な姿が示されています。本書は、北の軍事力に興味がある人、あるいは、矛盾した記述や誤った情報が氾濫している北に関する資料から生じる疑問に対する答えを探している人のために特別に書かれたものです。(続く

ここからは編訳者の解説です:北朝鮮は90年代から日本の軍事的脅威となっていますが、その論じられる対象は「核・ミサイル・特殊部隊」が主体であり、通常兵器を解説した書籍は存在しましたが、90年代の情報がベースであり、それ以上の詳細な情報はありませんでした。(続く

特に98年のテポドン・ショックや01年の工作船事件、さらには02年における日本人拉致事件の衝撃的な展開などで「空爆すべきだ」などの極端な意見が散見されるようになりましたが、それでも北朝鮮の通常戦力については、あたかも空気のごとく全く無視されていました。(続く

勇ましい意見がある一方で一般的に知られている情報が不明確であることには変化はありませんでした。例えば、03年に北朝鮮のMiG-23と29が米軍のRC-135Sを追尾した事件は衝撃を与えました。部品や燃料不足で北朝鮮でまともに飛べる第3~4世代戦闘機はもはや無いと思われていたからです。(続く

おおむね2010年頃までは北朝鮮の戦闘機といえば旧式のMiG-21(これは正しい)で、これもあまり飛べないので地上には粗末なデコイが並べられているというのが常(これもある意味正しい)でしたが、2010年以降は全く公開されなかったMiG-29などが飛行する姿が頻繁に公開されるようになりました。(続く

おまけに、2013年頃から飛行機に関しても通信アンテナの追加や(LCDを組み込むなど)コックピットの改良が行われていますが、これも全く知られていません。最近でも飛行場の改修でかなりの数のIL-28、MiG-29、Su-25が移動している事実は少なくとも「飛行できない」レベルではありません。(続く

地上戦力についても旧式のT-55/62や改良した天馬号が多いとされ、ミリタリーバランスなど英語の資料でも2010年代以降に登場した新型装備は記載されていません。実際は2010年10月の閲兵式で未知の戦車を含めて大量に登場しました。特に国産のAPCや自国で改修した新型戦車が注目されました(続く

しかし、それでも各種資料は特に内容に変更はありませんでした。基本的に「骨董品で構成された博物館級の軍隊(これはある程度正しい)」というイメージが定着しており、その先入観がまじめな考察を阻害しているのではないかと思うようになりました。(続く

例えば、北朝鮮が保有する航空機としてAn-2輸送機ですが、噂のようにステルス性があるわけではありません。また、旧日本軍機が残存しているというネットミーム誤認される方もいるようですが、それもありません。つまり、この軍隊に関しては話題や関心が「ネタ」に吸収される傾向があります。(続く

もちろん、北朝鮮特有の閉鎖性や情報の希少性や特徴から「あの国ならありそうだよね」というところで考えがストップしているように思われます。93年に海自が撮影した海軍のナジン級フリゲートの画像で「船上で野菜を栽培している?」というネタもまだ残っているようです(続く

海軍はお粗末ですが、新型艦船の建造・配備は進められており、新型の対艦ミサイルも配備が進んでいます。新型艦についてはまともに考察している人が編訳者と著者を含めて世界に数人レベルの世界ですので、海上で遭遇するかもしれない自衛隊・海保にとっても決して甘く見ることができないでしょう(続く

特に日本では「敵基地攻撃能力」が議論されましたが、その実効性は別として対象たる北朝鮮の防空網について把握することは重要なポイントです。2010年にロシアのS-300を模したKN-06が初登場し、2017年に一応「合格」判定を得ています。これに関しても正確な考察はほとんどありません(続く

2020年の軍事パレードでは多くの弾道ミサイルのみならず防空システムが登場しました。年月が進むにつれ、通常戦力も拡充する方向であることは間違いないようです。もちろん、北朝鮮特有のシステムによる弊害や外貨・燃料・訓練不足など深刻な問題が改善されていないため、実力には疑問が残ります(続く

スレッドが長くなりましたが、まとめますと①北朝鮮の通常戦力が旧式だらけで敵ではないという考えは誤りである、②世に存在する情報は古かったり不正確なものが多いため、アップデートを図る必要がある、③この種の装備をまとめた専門的な本が皆無である、(続く

④情報を更新することで相手に対する対応策などの選択肢や考え方の視野を広くする利点がある、⑤特に軍事的脅威を受けている日本には前記のような可能な限り最新かつ正確な情報、つまり「相手を知る」ことが極めて重要であるから日本語版の出版も希望する...ということです。(続く

このアカウントの編訳者(私)は著者との意見が一致し私はこの本の制作の手伝いや宣伝、日本語化に向けた活動をしてきました。将来的には英語で出版される拉致事件やスパイ活動をテーマにした北朝鮮の工作活動に関する本を発売する予定であり、その作業も数年前から始まっています。(続く

結論として、この本は「北朝鮮軍隊の少なく、古く、不正確な情報を新しくしよう、詳しく調査して未知の情報を発見・分析して発表しよう」という目的で出版されてたいうことです。北朝鮮を賛美したり一定の政治的主張や方向性を示すものが皆無の公正中立な立場から考察した一冊なのです。(おわり

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  2. gear_lord
  3. 2021/08/09 19:57:36 公開
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