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「#母の日 #鹿野志穂 #CUE文芸 「た...」、@rettiwTdesudeR さんからのスレッド

#母の日
#鹿野志穂
#CUE文芸

「ただいま」

「おかえりだジャーマネ、今日もお疲れ様……だな」

仕事から帰ってきて、着ていたスーツをハンガーにかけながら出迎えてくれた志穂にお礼を言う。

「ありがとう、__はもう寝たの?」
「ああ、今日は私に肩叩き拳をくれてな」

「母の日……だからね」

今日は5月の第3日曜日……母の日だ。
志穂は今では立派なお母さん……というには少し見た目が幼いが、それでもここまでこれたのは志穂のおかげだった。

娘に先を越されてしまったが、自分からも志穂に何かプレゼントはないものかと探してきていた。

「志穂、実は買ってきたものがありまして」

玄関に置いておいたモノを取ってきて志穂に手渡す。
ソレは、ピンク色のカーネーションだった。
花束まで用意しようと考えていたけど、流石に値が張ってしまい手が出しにくかったので、3本ほどを飾り付けてもらった。

「ジャーマネ、粋なこともするんだな」

そう言って誤魔化そうとしていたが、頬には涙が伝いカーネーションを受け取る手はわずかに震えていた。

「志穂……」

話しかけようとしたが、目の前で志穂は泣き崩れてしまう。
慌てて志穂の身体を支えて、思いっきり抱きしめる。

泣きじゃくる志穂は、か弱い女の子そのもので、背中に回された腕はしっかりと巻き付きながらも、手にしたカーネーションを大切に持っていた。

「ジャーマネ……ありがとうっ」

そこから十分ほど、志穂を慰めていた。

泣き止んだ志穂の額に口づけをして、一旦互いの身体を離した。

遅めの夕食を取って、娘の様子を2人で確認しに向かう。

「……よく寝てるみたいだね」
「だな、きっと私に似て良い子になるんだろう」

すやすやと気持ちよさそうに眠っている我が子を見ると安心する。

「志穂の幼い時って相当だったけど」
「ジャーマネ、娘が起きてしまうだろ」

「リビングに行こうか」

リビングに移動して、2人で並んでソファーに座り込む。
自然と肩が触れ合って、手を握る……そうしてお互い何も言わないまま、時間がゆっくりと2人の間を過ぎていく。
口を開いたのは志穂だった。
最初に出会った時からそうだったが、彼女はどうにも会話の切り出し方が唐突な

気がする。

「ジャーマネ、せっかくの母の日だ……私がジャーマネの母親になってやろう」
母親に……?
うーん、どういうことだ、全く理解できない。
「志穂さん、その発想についていけないです」
ふふふ、と志穂は不適に笑って(可愛い)語り出す。

「仕事でお疲れのジャーマネに、私に甘える権利をやろうと思ってな……私を母親だと思って甘えてほしい」
なるほど、よく分かったけど。
「体裁があるから遠慮しておきます」
志穂に甘えるという最上級の言葉に惹かれたが、もしこの場面を娘に見られたらと思うとどうしてもここで動くわけにはいかなか

った。
自分のつれない反応が気に食わないのか、頬を膨らませて志穂が抗議をする。
「ううー、私は母親として譲れないものがー」
そう言って握っていた手を降り解いて、自分の頭に乗せてくる。
「ジャーマネは偉いぞ……頑張ってるな、ママは知ってるからな」
突然優しい口調になってそう言われる。

ママは知ってるからなって……。
なんだか言い方が想像しているものと違って笑いがこみ上げてきた。
「志穂……はは、ソレ違うから……」
なんだとーと、志穂は優しく撫でていた手を乱暴に動かす。
自分の髪がくしゃくしゃになるが、そんなことは構わない。

今年もこうして、志穂と母の日だったり行事を迎えれたことが嬉しかった。
今の娘も、そして、これから生まれるもう1人も。
幸せを噛みしめながら、今日もとびきり可愛いお嫁さんを愛するのだった。

レッド!という者です。その辺にいるただの物書き。 アイコンはまっちゃんさんに、背景はチモシーさんに描いてもらいました!《同人サークル:外角の傘⛱》『団体:SpiritDream』所属!SpiritDreamの副団長!【あんハピ♪広報部No.156】ごちかわファミリー107 ↓ #レッドのゲーム部屋

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  3. 2020/05/11 00:07:38 公開
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