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「臨床遺伝学が専門の室月淳氏の「...」、@sunasaji さんからのスレッド

臨床遺伝学が専門の室月淳氏の「無症状の妊婦に新型コロナPCR検査はすべきでない」という記事にいろいろ誤りがあるので問題点を指摘していく。
webronza.asahi.com/science/articl…

無症状の妊婦に新型コロナPCR検査はすべきでない

無症状の妊婦に新型コロナPCR検査はすべきでない

shutterstock.com無症状の妊婦への検査に公費補助という方針新型コロナウイルス感染(COVID-19)を調べるPCR検査について、妊婦さんには症状がなくても検査費用を公費で補助するという方針が厚生労働省から出され

news.livedoor.com

まず、特異度99%感度40~70%というデマを前提としている。まだこれを信じている人がいることは残念だけれど、おそらくこの人だけではないだろう。PCRは特異度と感度が高いことを知らなければ、コロナに関しては対応を誤る可能性が高い。PCRの特異度と感度はこちらにまとめた。

また低いと言われている感度でも、1回の検査で70%はありそうで、感染研の採取マニュアルでは複数検体を取るよう記載があるので、更に感度は上がると思われる。

そもそも感染研の試験で、多数のキットで陽性一致率が90%以上であることが確認されている。
一方で、日本のPCR検査の感度が70%以下であることを示す信頼できる根拠は見つからない。

それでも確かに見逃しはゼロではないけれど、だからといって検査しなければ、更に見逃しが増えることになる。したがって、検査頻度を上げて感度を上げようという話ならあり得るけれども、検査しないべきという話になるのはおかしい。

PCR検査がスクリーニングに向かないという論も、低い数値を前提にしているため誤りとなる。
スクリーニングに感度が高い検査が望ましく特異度が低くてもかまわないという話も正確でない。
スクリーニングやワクチンなど、多数の人に影響するものは、わずかな誤りの扱いを慎重にすることが重要となる。

例えば、子宮頸がんのように見逃しが重大な問題となる疾患であれば、特異度が低く多少偽陽性が出たとしても、感度が高く見逃しの少ない検査でスクリーニングすることが有効となる。

しかし、日本におけるコロナのように、仮に見逃してもほとんどは無症状か軽症で済み、なおかつ有病率が低い疾患では、仮に感度が低く少々の見逃しがあっても問題は起きづらい。一方で、特異度が低ければ大量の偽陽性が出るため、特異度が高く偽陽性を出さない検査を活用することがより重要となる。

つまり、感度と特異度のどちらがより重要となるかは検査対象の疾患の性質に依る。更に言えば、SARS-CoV-2を検出する感度と特異度については、PCRを超えるものは一般にないと考えられるので、感度と特異度の問題を持ち出すなら、PCRの活用が更に必要という結論にしかならない。

また、感染がわかったからといって治療の方法が変わらないというのもPCR抑制論者がよく主張する論だが、感染力の強い感染症で検査する目的は、治療と感染予防の2つがある。少なくとも陽性であれば陰性よりも注意して感染防護する必要が出てくる。ちなみにこれは妊婦に限った話ではなく、一般にもそう。

また、妊婦の検査やケア等を検討した論文等もいくつも出ているので、何の対応もできない医師ばかりではないと思われる。
jamanetwork.com/journals/jama/…
rcog.org.uk/globalassets/d…

Covid-19 in pregnant women and babies: What pediatricians need to know

Beginning in late 2019, a novel coronavirus labeled SARS-CoV-2 spread around the world, affecting millions. The impact of the disease on patients and …

sciencedirect.com

偽陽性がゼロにならないのはそうだけれど、特異度が高いPCRでは偽陽性もごく少数となる。また偽陽性があるとしたらほぼコンタミが原因となるので、流行していない時期だと更に偽陽性は出づらくなる。したがって、有病率が低ければ低いほど他の検査より特異度の高いPCR検査を活用することが重要となる。

標準予防策が主流だったとしても、通常とまったく同じ装備でCOVID-19に対処できるかは自明ではない。すべての妊婦を陽性者とみなしてフル装備で対応することを指すなら、レッド・グリーンの区分もやりづらくなる上に、医療資源も過剰に消費することになり、妊婦も医療者自身も守ることが難しくなる。

PCR検査で陽性となれば、感染防護などの対応が可能となり、少なくとも注意して対応はされる上に、周囲に移しづらくなる意味で利益があるし、検査せずに見逃せば、精度の高いPCRをあえてしなかった不利益を妊婦も医療者も被ることになる。単なる安心だけの話ではないのである。

以上より、SARS-CoV-2を高精度に検出できるPCR検査について、根拠のない特異度感度を仮定して、目的を不安解消だけに矮小化して、合理的ではないと断ずることこそ、合理的ではないといえる。

感染症対策の基本は検査・追跡・隔離・検疫です。
新規感染は10日で2,4,8,16,32,64,128,256,512と増えます。重症者・死亡者も比例します。
医療資源はこうは増やせないので逼迫します。
感染連鎖を断つには行動規制か検査隔離が有効で後者が安価です。
追跡班の人手はすぐ増えないので早期徹底検査が必須です。

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  2. suna
  3. 2020/06/18 20:08:26 公開
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