「いつも通りFRBは正しい判断。むし...」、@PostxMakoto さんからのスレッド
いつも通りFRBは正しい判断。むしろ日本のほうが高めのインフレ率を設定しなければならなかったが。
>失業率を最小にする長期的なインフレ率は2%程度…
これは長期ではなく「短期」フィリップス曲線のインフレ非加速的失業率水準ですね。長期ではいわゆる「自然利子率」水準で垂直に立つが今のマクロ理論の「コンセンサス」で、その水準は短期マクロ政策では動かしがたいと。
ですからいま問われているのは、短期のみならず、長期の成長率もマクロ政策で高めうるのかという点だと思います。
それが可能と見ているのは、標準派からは異端とされる「ポストケインジアン」と呼ばれる人たちで、この派の理論はリフレ派ももう少し注目していいと思います
unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4
日本のリフレ派の方々は、特にMMT派などの過激派と争う中で、「正統意識」をかなり強く身に着けてしまったように思います。ですから異端派は強く拒絶するんですが、実は日本のリフレ派の主張の中にはポストケインズ派に歩み寄っているところが結構ある。長期の期待成長率上昇論はまさにそれでしょう。
リンクで示した鍋島直樹氏の『ポスト・ケインズ派経済学』unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4… は、標準理論との対比でポスト・ケインズ派の特徴を描き出しています。長期の成長率問題については第5章「現代主流派マクロ経済学の批判的考察」にあります。
ただし本のお値段がすごい。上念氏の文庫本6冊分です。