「消費税って、金持ちも貧乏人も一...」、@TrinityNYC さんからのスレッド
消費税って、金持ちも貧乏人も一律同じにかかるから、低所得者層にとってはほんとうにキツイ税金のかけ方ですよね。食糧には消費税をかけない、ラグジャリー製品(高級車とかヨットとか)には従来以上の税率をかける、とかみたいにして貧富間の調整しないとエンゲル係数高い低所得層ほどつらくなる。
日本て、国としてはどんどん貧乏になってるくせして、貧乏な層にばかり、その皺寄せしてる感じが実際するんだけど。
生活保護者の70%近くを支給額削る、という記事も昨日みましたよ。ある程度の所得が安定的にある層なら、月額3000円や5000円使えるカネが少なくなってもどってことないだろうけどさ。
レーガン時代に、事業税や高額所得層の所得税率を下げれば、それが短期的な投資を促し所得の上層から下層へむかい「トリクルダウン」して経済全体を潤す、という考え方がファッショナブルになったけど、あれから40年近く経って、どうなったかというと、米国の貧富格差は拡大するにいいだけ拡大した。
米国でも、現在は30~40年前とは消費行動自体が構造変化したし、貧富格差で下層へのしわ寄せがキツ過ぎるというか、成功した人生を送るために必要なエッセンシャル(教育、ヘルスケア、チャイルドケアなど)のインフレが全体のインフレを大きく上回って、下層の生活は苦しくなるばかりに私には見える。
エッセンシャル部分を貧富にかかわらず確保することができない経済が、長期にわたって繁栄を続けられるという話は、わたしには、どうもいまひとつ、眉唾に感じられるんですよね。
そして、いまどき流行りのMMTとかいうのも、わたしには眉唾にしか感じられないな。
日本の長期的歳入見込みなら、菅さんが言うまでもなく、寿命の延長と人口減のダブルパンチでお先真っ暗、だから日本国の場合、増税はまぬがれないわけだけど、その税収源を下層に重くなるように負担させると、ロクなことにならないような気が、どうしてもするんだよね、わたしには。
わたしはマクロ経済専門でもなんでもありませんので、「そういう気がする」ってだけだけど。そりゃー、セオリーなら、計量経済学駆使して、なんとでもつじつま付けられるさ。
でも、モデルは所詮モデル。Garbage In Garbage Outに今昔はない。
わたしは80年代は所得も低かったし、最貧困層とまではいかなかったけど、低所得層に属してたひとりと自分でも思うな。
80年代、90年代と一生懸命仕事して頑張りました。でも頑張ればRewardがあるはずだ、という、なんというか、そういう希望みたいのがあったんだよね、この国。
いまはどぉ?
学費が高すぎる。
学生ローンを返すことができないひとが多すぎる。
医療費破産するひとが多すぎる。
子供のホームレスが多すぎる。
夢、もてますか。
アジアの超富裕層って、日本に固まってるんですよね。それも、実はわたしにはちょっと驚きでした。中国の最近の成金の羽振りの良さばかり聞いてたから、アジア圏の富裕層は日本が一番多い、というニュースを見て、印象が違うと感じた。
日本はアメリカの貧富格差の軌跡を後追いしてるってことですな。
米国の上下所得差が大きいのは、これもう、建国時代からそうで、ロードアイランド州の観光名所の昔の大富豪たちの豪邸群など、ありえない豪邸ばかり。
ただし米国の場合は、それと一緒に、フィラントロピ―も活発拡大して、それで”格差の傷口に絆創膏貼る”という時代が長く続いたんですよね。
でも、日本には、この寄付文化ってもんが、根付いていない。戦後は「世界でもっとも成功した社会主義」と言われるほど、中央集権化された政府の采配に強く頼る社会であって、「政府を通じて配分してもらう」という感覚が日本人には染みついている。
米国の場合は、歴史的にみても、それにキリスト教という宗教もガッツリくっついてくるんで、全米規模で組織だってフィラントロピ―活動がおこなわれ、人々も多く参加し、政府抜きで大金が回る。
日本には、そういうアメリカ型の寄付文化はない。
だから、日本社会というのは、相変わらず、政府経由の富の分配に依存せざるをえないわけだが、貧富格差”のみ”で正統派米国型の貧富差傾向が作られる一方で、政府は政府でいまだにコケむしたようなトリクルダウン信奉者だとなると、下層には悲惨な結果しか待っていない、と思うんだよね、わたしは。