「戦後レジーム 【世界を動かすトリ...」、@milkkoucya さんからのスレッド
戦後レジーム
【世界を動かすトリック】
◎第四話 戦後レジームからの脱却
第二次安倍政権発足当時、仕掛けられた歴史戦は熾烈を極め、日本は不安と憤りが広がっていた。戦後70年を過ぎても、ヘドロの様に纏わりつく第二次大戦への非難と謝罪。
その中で安倍外交は、どう戦略を立て闘って来たのか

#安倍外交 #戦後レジーム #地球儀を俯瞰する外交
第二次安倍政権の外交ブレーンだった、谷内内閣官房参与、安倍元総理インタビューをベースに安倍外交を解説して行きます。(資料出典は最後尾に)
安倍政権の碁を打つ様な外交戦略。それは手始めに世界へ向けて幾つかのスピーチから始まった。
🇯🇵スピーチ1【戦後70年安倍談話】
戦後レジーム脱却の幕開けを告げるこの談話。
謝罪外交をやめると言う宣言。謝罪では無く世界平和への貢献をもって日本の姿勢を示す。この事に誰が反対出来るだろうか。
これは「世界に向けてのメッセージ」を意図していると、この後の記者質問で述べている。
【オーストラリア訪問】
第二次大戦、豪州は日本と闘った国の一つだ。安倍元総理は無名戦士の墓を慰霊し、意識の切り替えを説得。戦後に区切りをつけた。
アボット首相「日本を公平に扱おう。70年前の行動では無く、今日の行動で評価されるべきだ。日本は戦後、模範的な国際市民であり続けている」
「民主党政権の外交失敗は、日本に何かあった時に命がけで守る日米同盟を、非同盟国の中国と同列に並べた事にある」そう米国高官から憤りのクレームが来ていた。
揺らいだ信頼を取り戻さねばならない。
当時、米政府は安倍談話の意味を懐疑的に思い、米国議会の報告書では日本の右傾化が懸念された。
🇯🇵スピーチ2【米議会 希望の同盟】
2015年4月29日
対決・和解・友情の絆に結ばれた「トモダチ」が未来に挑戦する。アメリカ人が好み琴線に触れる見事なストーリー仕立て。
安倍元総理が米議会で披露したスピーチは、戦後70年に渡る日米のサクセス・ストーリーだった。
mofa.go.jp/mofaj/na/na1/u…
日米戦争の激戦地・硫黄島に言及した下りでは、ギャラリーを指し、中隊を率いて上陸した米海兵隊大尉(当時)と、日本軍を指揮して防戦した栗林忠道大将の孫・新藤義孝国会議員が握手(和解)する姿を紹介する演出を織り交ぜるなど、
安倍演説は出席した米議会人に好意的に受け止められた。
スピーチ途中、安倍元総理の後ろで演説を聴いているベイナー下院議長は、泣き出しハンカチで目を押さえた。バイデン氏も今にも泣き出しそうな表情。
安倍元総理のスピーチは、日米同盟を「歴史の奇跡」と位置付け、かけがえの無い価値の高い物へと昇華させた。
この演説は、安倍総理が側近とディスカッションを繰り返し、訪米行きの機内でも、手を入れながら情熱を注いで作り上げたものだ。
暗くなりがちな日米戦争・戦後の歴史を「和解の力」という、多くが受け入れられる未来志向の前向きな物へと固定した。
🇯🇵スピーチ3【真珠湾】
戦争の惨禍は未だ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖はなくなろうとしない。寛容の心、和解の力を世界は今こそ必要としています。
憎悪を消し去り友情と信頼を育てた日米は、和解の力を世界に訴え続けて行く任務を帯びています。だからこそ日米同盟は希望の同盟なのです
【和解の力を世界に】
世界では未だに恨みが恨みを呼んでいる場所が沢山あります。恨みや憎しみは苦しい物です。
安倍元総理の「和解と寛容の力」を今こそ世界に向かって発信するのが日米同盟の使命。というコンセプトは、少なくとも米外交にも影響を与えたと思う。
【トランプ大統領へのアプローチ】
2016年11月 米大統領選で、極東からの米軍撤退を示唆し同盟見直しを掲げたトランプ大統領が勝利。日本外交に緊張が走る。
安倍元総理は就任前のトランプ大統領と会見するため渡米した。
そこで放った戦略とは何だったのか。
安倍元総理には「トランプ氏はこれまでの大統領とは相当違うタイプ。就任前の段階で会った方がいい」との思いがあった。
トランプ大統領にとり、安倍元総理は選挙後初めて会う海外首脳。16年11月、NYトランプタワーでの会談は予定の倍の1時間半に及び、二人は距離を縮める。
【共に闘う仲間】
初対面で好感を得るには、共通点を見つけるのが基本。安倍総理が用意した言葉は
「あなたはエスタブリッシュメント(支配層)に挑戦し勝った。私も野党だったが挑戦して勝った」
安倍元総理はそう述べ、トランプ大統領から「我々の共通点だ」という言葉を引き出した。
【東アジアにおける日米同盟の重要性】
トランプ大統領の考え「極東からの米軍撤退」。これは日本の安全保障にとって死活問題。安倍元総理はこれに対しどうアプローチしたのか。
まず、中国の軍事的な台頭を背景に、アジアの軍事バランスにおける日米同盟の重要性を訴えた。
安倍元総理の対中国外交姿勢は、まず強固な日米同盟を作り上げ、それを軸に中国との外交チャンネルをしっかりと構築して行く、という物だった。
安倍元総理は、グラフなどを用いて描いた図表を広げ、トランプ大統領へ東アジア情勢についてレクチャーした。
トランプ大統領の「中国はどの位のスピードで軍事費が増えているのか」との質問に、安倍元総理は「30年近くで約40倍に増えた。こんな速さで増やした国は世界中でない」
トランプ大統領は驚いた表情を見せた
日本だけでなく米国の問題でもあるとして「米国はプレゼンスを維持してほしい」と呼びかけた
トランプ大統領は「日米同盟は片務的で不公平だ。駐留経費も日本がもっと負担すべきだ」と迫った。
安倍元総理は「日米同盟を『助け合う同盟』にするために、憲法解釈を変更(集団的自衛権)法整備した。そのために内閣支持率を10%以上落としたんだ」と返した。
トラ「それはすごい勇気だ」と讃えた
在日米軍の駐留経費についても米国側のメリットを機会ごとに説明した。
◎米軍の給料以外、光熱費や住宅費など7割以上を日本が負担している。◎米部隊を米本土に置くより日本駐留の方が安い。
トランプ大統領は「非常に分かりやすい。You are a genius!(あなたは天才だ)」と答えた事も。
こうして修復され、より強固となった日米同盟を軸に、日本史上最も輝ける「地球儀を俯瞰する外交」が展開されて行く。
謝罪外交に終わりを告げ、世界を動かした安倍外交に心からの感謝を贈りたい。
【戦後レジームを意識するきっかけ】
アベが当選1回の時。当時はクリントン政権。米国は北朝鮮側に核開発をあきらめさせ、代わりに融和政策をとるKedo合意を進めていた。
日本側にも足並みを揃える融和対応が求められた。日本は、拉致問題がある中において北へのコメ支援が大議論に。
米国の北朝鮮問題担当の大使が来日した時、米国の方針に反対をしている若い議員を公使公邸に呼び、賛成してくれと説得する場が設けられ元総理も招待された。
米国は北朝鮮に政策を変えさせようとしている。反対せずに日本も北朝鮮へのコメ支援で協力してほしい。と
アベは反論した。
🇯🇵「横田めぐみさんという 13 歳の少女も拉致されている。 クリントン大統領の地元で 13 歳の少女が拉致されたら米国はコメ支援をしますか?」
今でも忘れないんですが彼女は少し考えた後に、ニヤッと笑い🇺🇸「そんな事が起こったら今頃米海兵隊が 平壌を占領してますよ」と言った。
🇺🇸「日本にそれができるんですか? 日本は日本のやるべきことをやってください。それはコメを援助することです」
🇯🇵「つまり、日本は軍事作戦が出来ないから米国の方針に従え。私は反論したが現実は確かに日本はできない 。米国は時に傲慢な態度を取ります。きわめて不愉快でありました」
当時それが日本外交の現実であり、戦後レジーム以外の何物でも無かった。
拉致問題に強い想いを持つ安倍元総理にとり、どれほど屈辱だったろう。この想いをきっかけに戦後レジームからの脱却の道を歩み、主張する日本外交を取り戻した。
By Kame cafe🌸 ( ´∀`) 第五話に続く→
【主な出典】
地球を俯瞰する安倍外交―谷内正太郎内閣官房参与インタビュー
清和政策研究会2010 安倍スピーチ
seiwaken.jp/committee/comm…
安倍外交、安倍前首相インタビュー
nikkei.com/article/DGXMZO…
安倍首相が米議会演説 歴史認識と日本の選択
nippon.com/ja/column/g002…
地球を俯瞰する安倍外交―谷内正太郎内閣官房参与インタビュー(1)
安倍政権の外交参謀役である谷内正太郎内閣官房参与が、厳しい日中関係の打開策などについて単独インタビューで忌憚(きたん)なく語った。安倍外交の真髄は「地球を俯瞰(ふかん)する外交」だという。
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#戦後レジーム
(∩´∀`)∩オマケ
【アベとアッキーのお仕事】
G20大阪晩餐会 真っ暗になるまでゲストを迎える安倍夫妻。
(4倍速度大幅カットで編集しています。プーチン・トランプ大統領がラスト)