シェア

「「三角関数なんて役に立たない」...」、@uchujin17 さんからのスレッド

「三角関数なんて役に立たない」「古文なんて役に立たない」に対して寄せられていた反論の諸々、「ゲームの弾幕を組むのに必須」とか「外国人とコミュニケーションするのに自国の文化を知らないと」がイタかった。彼らにはゲームを組んだり外国人とコミュニケーションする機会なんて無いんだよ。

だから彼らにとっては実体験として「役に立たない」。それを認めたうえで、「貴方たちの体験は日本人一般に適用できるものではないんだよ」と言わなければいけないのだが、これはひどく残酷なことでもある。

今の日本の高校進学率は98.8%に達しているらしい。しかし高等学校卒業生の全員が全員、高校で学んだ知識を役立てるような職種に就けるとは限らないし、実際そうではない。ならば、なぜ98.8%もの若者が高等学校へ進学しているのか。

「私中卒やからね仕事を 貰われへんのやと書いた 女の子の手紙の文字は 尖りながら震えている」中島みゆきが「ファイト!」を歌ったのは1983年のこと。パーソナリティを務めていた深夜ラジオへの投稿はがきの内容に着想を受けたという。

教育格差是正のため全国的に高等学校・大学が増設されて進学率は上がったけれど、社会構造もまた同時に変わってかつての中卒の受け皿だった単純労働の需要は減り、しかし減ったぶんだけ高報酬の高度頭脳労働の需要が増えたわけでもなかった。受験戦争が就職戦争にシフトした格好になった。

「三角関数なんて社会生活の役に立たない」って言説、1978年の映画「高校大パニック」で「数学できんと何が悪いとやー!」という生徒の叫びと何も変わっていないんだろうね。

何度も繰り返しているけれど、「ドラえもん」登場人物ののび太、出来杉、ジャイアン、スネ夫、しずかにはそれぞれ能力もあれば苦手もあり、でも彼らの能力は社会では等しくは評価されない。とりわけのび太の能力はプラス評価されず、彼の苦手分野は厳しくマイナス評価される。

人は同じには生まれてこない、異なる得意不得意をもって生まれてくる。生まれた家庭という後天的環境によって得意不得意が定まることもある。そして社会は、すべての能力を等しく評価はしない。のび太の綾取りや拳銃射撃の技術を収入につなげることは、現代の日本では難しい。

じゃあどうすればよいのか。個人の能力と報酬を無関係にして一律配布にすればいいのか。だがその社会では、能力を持つ者ほどバカを見るという逆向きの不公平になってしまう。共産主義社会ではそれを試みて盛大に失敗した。

ベーシックインカムは不公平を緩和するかも知れないけれど、逆に加速させかねない危険もあると僕は思っている。「必要最低限の衣食住」のレベルは一定ではなく社会状況に応じて変化するものだし、「必要最低限」を身の丈にあった幸せと享受するとは限らない。

アメリカで吹き荒れるBLM問題は対岸の火事ではないと思う。「XXなんて役に立たない」というツイッターで漏れる呟きは、学歴偏重という社会の歪みが数十年積みあがったところから漏れ出す軋みだと思う。

愚かで野蛮な地球人に愛と正義の心を伝えるため、大宇宙の意志によって派遣されたウチュー人です。け、決して地球制服とか企んでいる訳じゃ、ないんだからねっ!

  1. トップ
  2. ウチューじん・ささき
  3. 2020/10/12 15:25:17 公開
シェア

「すまとめ」はTwitterの長文スレッド(長文スレ)・連続ツイート(連ツイ)を1つの記事にキレイにまとめるサービスです。長文スレの最後に、「@matomesu まとめて」とコメントを付けるだけで、まとめ記事がこのように作成されます。

おすすめスレ