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「Salesforceが何故Slackを買いたが...」、@tmiyatake1 さんからのスレッド

Salesforceが何故Slackを買いたがっているのか、そしてSlackの価値はどれだけあるのか?

・何故SalesforceがSlackを買収したいのか
・Slackの強み
・Slack vs Microsoft Teams

解説スレッドは以下となります↓

1/ 背景 (1)

Marc Benioffさんは2009年にChatterと言う社内メッセージサービスを作っていたが、結局トラクションが出ずにシャットダウンした。

ただやはりSNS系のサービスにSalesforceを変えたかったのか、LinkedInの買収オファーを出したり、一時期Twitterの買収も検討していた。

1/ 背景 (1) Marc Benioffさんは2009年にChatterと言う社内メッセージサービスを作っていたが、結局トラ...

1.1/ 背景 (2)

社内ではいまだにChatterは使われているが、少しずつSlackの利用率が増えている。

そして社内での人気度を見て、Salesforceは全5万人の社員にSlackを提供し始めた。

2/ Slackのポジショニング変化

コロナ前はSlackは「メールをリプレイスするサービス」としてポジショニングをとっていたが、8月には「仕事をする場所」、そして10月には「新しい本社へようこそ」と英語サイトでは進化している。

Slackがめざしているのは、会社のOSになること。

2.1/ Slackはどの仕事でも必要なチャットコミュニケーションから始め、それをどんどん会社のコアなソフトウェアやワークフローと連携させることによって欠かせないインフラになろうとしている。

2.2/ これを作るために色んな小さい体験のことも考えた

例えばデスクトップで見ていたチャットを閉じてスマホで見ると、最後にデスクトップで見た同じところから会話が始まるようにしている。

そう言う同期機能や通知の送り方でさえこんなに複雑な決定木が作られている。

3/ Slackの凄いところはエンゲージメント

Zoomは3億人以上が使っているのと比べて、Slackの1,250万人のDAUは小さく見えるが、Slackは圧倒的なリテンション率をもっているのがすごいところ。

Slackが社内で使われるほど、離脱しにくくなり、Slackの価値が上がる。

3.1/ 場合によってはSlackがメールやMTGのリプレイスにもなる

コミットが必要な分、コミットされると他へのスイッチングコストがかなり上がる。

4/ Slackが活用するMicrosoftのOS戦略

・連携:2,300アプリ、82万人のSlack開発者コミュニティ
・パートナーシップ:1,316社とのパートナーシップ(Microsoftより50%多い)
・ファンド:連携先へ投資(Loom、Pitch、Hopinなど)

5/ Slack Connectの重要性

Slackを使っているチームは離れにくいので、そのスティッキーさを拡大させるためにSlackやConnect機能をローンチ。

これはエンタープライズ型のソーシャルネットワークになる。

6/ SlackとMicrosoftの違い

SlackはConnectによって横展開させられるようになった。

Microsoftは色んなサービスを提供しているので、バーチカル戦略となっている。

しかもこれはSlackのメールをリプレイスする元々の目的も達成できる。

7/ Connectの成長率

2020年Q2から四半期ごとで27%成長していて、さらに各社の利用しているConnect数も増えている。

8/ Slackのグロースサイクル

・急成長中の会社を獲得
・愛されるチャットツール使わせる
・既に使っているツールと連携させて、スイッチングコストを上げる
・Slackをワークフローに欠かせないパーツとして作り、他社とConnectを通じてコミュニケーションをとる

8.1/ Slackのグロースサイクル (続き)

・その他社とのコミュニケーションやワークフローでもSlackを欠かせないパーツとさせて、スイッチングコストをさらに上げる
・Connect経由でSlackを体験させた他社はSlackを社内でも使い始める

9/ 数字まわり

Slackの過去5四半期分の数字を見ると。。。素晴らしい会社なのがわかる。

上場してから1年で:
・売上が49%増
・売上原価を削減、マージンが改善
・マーケティングコストを削減
・赤字を大幅改善
・フリーキャッシュフローを▲$7.9Mから$10.8Mへ改善

9.1/ ただ、何故かSlackの株価が落ち続けた(直近のニュースで大幅に上がってます)

10/ 競合クラウド企業との比較

BVP Emerging Cloud Indexと比較すると、Slackのランキングはかなり上位に入る。
・利益率:2位
・売上継続率:5位
・成長率:8位
・Sales Efficiency:15位

上記は54社中のランキング

11/ 1番の懸念はMicrosoft Teamsの成長率

Microsoft Teamsは1.15億DAUを達成したと10月に発表しているのと、かなり成長しているように見える。

ただ、その中身を見ると、Slackとまともに戦っていないのが分かる。

12/ Microsoft Teamsの数字の裏付け

そもそもTeamsはOffice365の一部分でしかない。そしてOffice365は2.58億人の課金ユーザーがいる。

Teamsはそもそも既存顧客をアクティベートしているだけに見える。

12.1/ そしてTeamsのDAUにはSkypeや電話会議ツールも含まれているため、DAUを比較的に伸ばしやすい

Microsoft Teamsのページを見ても、より動画機能を推しているので、SlackよりZoomを意識しているように見える。

13/ Teamsを電話会議で使うとなると、ユースケースが違うので、どちらとも使うサービスが多い

実際にSlackのStewart Butterfieldさんも多くのSlack大手ユーザーはどちらとも使っていると話している。

14/ 熱意はTeamsよりSlack

Pulsarのデータを見ると分かるが、Teamsの方がDAUが多いのに、Twitter上ではTeamsよりSlackについての会話の方が多い。

そして属性を比較すると、Slackは次世代のユーザーが多いのが分かる。

14.1/ Microsoftは自社のユーザーをちゃんとと取り込んでいて、Slackはスタートアップや今後成長する会社を勝ち取っている

15/ Slackは時間がまだまだかかるが、時間に応じてどんどん価値が上がってくるサービスと会社になる

SlackはTeamsより2倍エンジニアフォーカスであり、大手スタートアップは基本的にSlackを利用している。

15.1/ そして若いユーザーをとれているので、一緒に成長するのがSlackの長期戦略。

Microsoftのユーザーをリプレイスしなくても、徐々に超えるのが見える。

16/ 売上継続率とリテンションの高さを見ると、Slackは今まで通りに若手ユーザーを獲得し続ければ、Teamsをどこかのタイミングで追い越す

17/ Slackの1番の懸念はTeamsではなく、Discordみたいな新しい若手向けのコミュニケーションツールや、FigmaやJamみたいなより特化型のコラボレーションツールが成長すること

18/ Discordの熱い

Discordはゲーマーが使うイメージが多いが、それ以外のユースケースも増えていて、若手世代がめちゃくちゃ使うツールになっている。

実際にPulsarのTwitter熱意レベルを見ると、Slackの競合になり得るのが分かる。

18.1/ SlackがDiscordみたいな音声チャネルを作っている一部の理由は、Discordを競合としてみているからに違いない

19/ FigmaやJamみたいな特化型ツールがコミュニティー化すると、わざわざFigmaからSlackに戻る必要性がなくなるので、Slackの価値が下がってしまう可能性はある

20/ 結論

SalesforceがSlackを買う理由は複数あるが、まずはMarc Benioffさんがエンタープライズ向けのSNSに昔から作りたかったから。

そして次にSlackがConnectなどを通してSNS化し始めていること。

最後にSlackの数字感などを見ると、直近までの時価総額が安すぎたこと。

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  2. Tetsuro Miyatake
  3. 2020/11/26 15:44:17 公開
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