「発熱外来の嘆き事例その(3) 後...」、@concert_1750 さんからのスレッド
発熱外来の嘆き事例その(3)
後期高齢者のお爺さん。難聴がある。定期のお薬取りにやってきたところ、病院入り口の検温で38.3度あったので一般エリアに入れず発熱エリアへご案内。自覚症状なし。↓
私:「最近どこかで数名でご飯食べたりしましたか?」
爺:「はぁ・・・?」
私:「ど こ か で 誰 か と ご 飯 一 緒 に し ま し た か ?」
爺:「はぁ・・・?」(マスクを外そうとする)
私:「😱😱マスクはしててください!外さないで!」
私:「熱 が あ る け ど 調 子 は 悪 く な い の ?」
爺:「はぁ?変わらないねえ」(マスクを外そうとする)
私:「あ、あ、マスクはしててください!😱」
しょうがないので、もう検査突入!
↓
コロナ抗原(+)!!!
保健所に連絡すると、妻がすでにコロナ発症していて遠方の病院に入っており、本人を濃厚接触者としてPCR呼び出しをかけているが、家電に全く出ないとのこと。
↓
私:「あのね、コ・ロ・ナ なんですよ。」
爺:「はぁ????」(マスクを外そうとする)
私:「😱マスクはしててください!」
私:「あのね、コ・ロ・ナ なんですよ。」(音量増大)
爺:「はぁ????」(マスクを外そうとする)
私:「😱!」
しかし入院の当てがない。今のところ酸素は下がっていないので自宅に帰して、保健所に「とにかく早く入院させてくれ」と懇願する。
↓
私:「あ の ね、 保 健 所 か ら 連 絡 が き ま す。そ れ ま で 家 に ず っ と い て く だ さ い。」
↓ 紙に書く
↓
爺:「すまんねえ。今日メガネ忘れてきたんだよな。はっはっは。」
私:「 家 か ら 出 な い で く だ さ い 。」
爺:「今日はこれから郵便局に行かにゃ行けないんだよ」
私:「い か な い で く だ さ い」
爺:「しかしねえ。通帳が郵便なんだ。郵便局にはいくだろう?」
↓
私:「保 健 所 か ら 電 話 が 来た ら 電 話 と っ て。家 か ら 出 な い で 。(筆談込み)」
爺:「わかった♪」
↓
↓ 10分後。事務員が飛んでくる
事務:「先生!あの、あのお爺さんが通りの向こうのバス停に立ってる!!!」
↓
事務員が急いで呼び戻しに走る。
↓
(あとはご想像にお任せします)
補足:後期高齢者の感染者がほとんどいなかった第1波、第2波の時は、このような、「極度の難聴(しばしば補聴器は経済的事情でもっていない)」の対応に苦しむ事例はありませんでした。しかし第3波になってこの事例は非常に増えています。
また、この方は普段、奥様が同伴で受診をされていることが後で主治医に聞いて判明。つまり、奥様という後ろ盾がコロナで先に入院されてしまい、軽度の認知症と極度の難聴がある本人が、家に独り残されてしまってるんです。
ちなみに、子供なし、首都圏に身寄りなし、介護保険は未申請でした。