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「今晩のNEWS23でコロナ禍のダメー...」、@hirokim21 さんからのスレッド

今晩のNEWS23でコロナ禍のダメージが女性に偏って発生していることをお話しました。以下3点です。

①雇用が喪失した業種で女性割合が高い(飲食・宿泊・小売等)②雇用負荷が高まった対人系業種で女性割合が高い(医療・福祉・保育・教育等)③育児含む家事労働の負担増の多くを女性が引き受けている

リーマンショックでは製造業や建設などのダメージが大きく男性労働者の苦境が主に注目されました。しかし今回のコロナ禍のダメージは明らかに女性に偏っており、コロナ前からの日本社会のいびつなジェンダー構造を反映しています。自殺増加における女性割合の高さやDVの増加はその目に見える反映です。

男は仕事・女は家事という性別役割分業は確かに女性の労働者化の進展で少し崩れました。でも多くの女性は低賃金・不安定なサービス業に吸収され、それを裏返せば家庭内業務の外出し(介護や外食は典型)、つまり女性が担ってきた家事労働の市場労働への置き換えでした。そこにコロナ禍が直撃しました。

この変化は長い目で見ると労働のサービス化であり、非正規化であり、そして女性化でした。この動きは政策的にも推進されましたが「女性活躍」というラベルに問題があるのは自明です。賃労働ではない家事労働を女性は担ってきました。それを「活躍」から外す発想自体が古いジェンダー構造と骨絡みです。

コロナ禍で改めて明らかになったのは女性労働者の総数を増やすだけでは全くダメだということです。業種の偏りを是正するのと同時にすでに女性が多い業種の賃金や不安定さをどうにかする必要があります。家庭の中だけでなく家庭の外でも女性はしんどい負担を押し付けられる構造になってしまっています。

そしてここが最も重要な点だと思いますが、育児を含む家事労働を賃労働より低く見る価値観を根本的に捨て去り、その上でその負担を家庭内で平等に分け合う必要があります。この不平等な分担構造を温存したまま女性にプラスアルファで賃労働もしてくれというのはあまりに無理筋かつ都合のいい要求です。

コロナ禍で起きているのは、家事労働の外出し・アウトソースの流れが一気に逆流するような現象です。外食に頼れない。保育園に頼れない。学校に頼れない。家にみんないて前より早く色々な場所が汚れるし洗い物もたまる。しかもみんないつもよりイライラしている。そういう「しんどさの再家庭化」です。

この「しんどさの再家庭化」は感染防止のために一定受け入れざるを得ない。だからこそそのしんどさが決して万人に平等に降りかかっている訳ではないという認識が大切です。短期の社会的支援の拡充だけでなくいびつなジェンダー構造が染み込んだ社会のあり方自体を見直すきっかけにすべきだと思います。

テレビの短い時間でうまく話しきれなかったこともあったので改めてツイートにまとめました。読んでくださりありがとうございます。放送を見てくださった方もありがとうございます。#news23

それから内閣府の有識者研究会で様々なデータや分析を見ることができるので、この主題に関心のある方は色々と見てみると良いと思います。

コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会gender.go.jp/kaigi/kento/co…

85年生|著書『ふたつの日本「移民国家」の建前と現実』講談社現代新書 amzn.to/2DHpex7|ニッポン複雑紀行編集長@nipponfukuzatsu|㍿コモンセンス代表|非営利団体等へのアドバイザリー|TBSグッとラック火曜

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  2. 望月優大
  3. 2021/01/21 00:01:57 公開
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