「新型コロナ対策手段として、ワク...」、@sunasaji さんからのスレッド
新型コロナ対策手段として、ワクチンだけが最終的な解決策になると思っている人達が見受けられるけど、残念だけどそれは幻想に過ぎない。日本は自国でワクチンが作れなかったから米ファイザーから買おうとしてるけど、契約の遅れで納品が年末までずれ込むから、それまでにいくらでも被害は拡大し得る。
しかもトランプも追加契約してなかったから米国内とも争奪戦になるだろう。バイデンも必死で確保に回るだろうし、ファイザーも普通は自国を優先するだろうから日本は遅く高く売られることになるだろう。他の先進国がやってる検査隔離も不十分な上にワクチンも遅くなるものと思って対応せざるを得ない。
つまりワクチンが来るまでは少なくとも持久戦は続けなければならないし、それでも人口の大部分は非感染者である状態は続く。無作為に全員で自粛を続けるなら経済は崩壊するし、無視して出歩けば医療が崩壊する。それを避けたければ検査して感染者だけでも早めに見つけて、医療も経済も守る方が良い。
簡単な話で、ワクチンが期待できるとしてもそれまでに感染者数を抑えれば抑えるほど、医療も経済も守れる。感染者数も抑えた上に、ワクチンで多数の人を守り、ダブルパンチでコロナを倒すのが最も合理的だということ。ワクチンまで延々と緊急事態を続けるよりは、感染者を拾い続けた方が社会も守れる。
ちなみに検査は数だけを増やせば良いわけではない。欧米のように膨大な検査数でも収束に苦労することもある。ではどうすれば良いかというと、陽性者あたりの検査数を増やせばよい。収束国は軒並みこれが十分大きい。これは陽性率の逆数なので、どこも低い陽性率だということ。
陽性率が低いことを事前確率が低いと批判する言説もあるが、収束国がいずれも極めて低い陽性率を維持しているのであれば、事前確率の低さはむしろ目指さなければならないものであると言える。実際、陽性率が高いのに収束する国も無ければ、十分低いのに感染爆発する国も無い。
つまり陽性者あたりの検査数(TCR)を増やすとRtが減らせる。この論文ではTCRを10倍にするとRが8.6%減少すると推測している。さらにTCRは感染者数が少なく現在の検査数が少ない日本のような国でこそ、拡充がしやすい値でもある。ワクチンより早く安く使える切り札だったわけだ。
healthaffairs.org/doi/10.1377/hl…
ちなみに外出自粛と検査拡充のコスト比較をした @ma_press さんの考察でも、自粛よりは検査拡充を進める方が効率的だと結論づけられている。検査コストを考慮しても検査拡充はオトクになるだろうということだ。
要は検査を活用しない国では医療と経済がトレードオフになるけれど、検査を潤沢にやればやるほど医療も経済も守れる。そうであるなら医療や経済を守りたい国ほど検査隔離体制には力を入れるべきだったということだ。これが日本以外の国々が検査隔離に注力してきた理由であるだろう。日本もやるべきだ。