「500Bq/kgのセシウム137が検出され...」、@konamih さんからのスレッド
500Bq/kgのセシウム137が検出されたとのこと。現在の日本の基準は 100Bq/kg ですが,2012年以前は500Bq/kg であったのを,世論がより厳しい基準を求めたこともあり見直したものです。なおEUの基準は1250Bq/kgです。
福島県沖 クロソイから基準超の放射性物質 出荷を停止

福島県沖 クロソイから基準超の放射性物質 出荷を停止 | NHKニュース
【NHK】福島県沖で行われている試験的な漁で、22日に水揚げされたクロソイという魚から、基準を超える放射性物質が検出され、福島県漁…
nhk.or.jp現在の基準に至る経過と海外の基準はこちらの文書にまとまっています。
「畜産物中の放射性物質の安全性に関する文書」
IV.各国・国際機関における規制・基準値
frc.a.u-tokyo.ac.jp/pdf/report_04.…
セシウムイオンは水溶性は本来高いのですが,粘土鉱物とは特異的に強く結合する性質を持っています。そのため海底の泥に捕まる傾向があって,ソイやカレイのような底魚は事故後高い線量を示したことがあります。それでも時間とともに海水中に拡散して消えつつあります。
今回見つかったクロソイについては福島第一原発の港湾内に閉じ込めてあるはずのものが出ていったという推測は妥当と思います。湾を締め切っているせいで濃度の低下は遅いはず。閉じ込めの管理はしっかりやってほしいところ。ともあれ最初に書いたように,危険な汚染魚というわけではありません。
上にリンクした報告書は,東京大学「食の安全研究センター」から全文をダウンロードできます。110ページのうち66ページから上記の日本と各国の規制の記述になります。
こういう文書は簡単に入手できるのですから,マスメディアの方も量的な感覚を身につけてほしいものです。