シェア

「そういや最近、ふと、株とか投資...」、@sow_LIBRA11 さんからのスレッド

そういや最近、ふと、株とか投資とかやってみようかなと思ったんだが、その話をそっち系の知人に話すと、
「君はすごいな」と返され、
よくわからんが、
「まぁそれほどでも」
と愛想笑いを返すよ、
「君のような人間を、靴磨きの少年と言うのだ」
と言われた。

なんでもその昔、とある投資家が、靴磨きの少年に靴磨きを頼んだ。
靴を磨いている間、投資家は経済新聞を読む。
それを見て、世間話のノリで、少年は、「旦那、次は○○の株があがるそうですぜ」と言った。
それを聞いた投資家は、すぐに自分の持っていた株を売り払った。

それから程なくして、市場は類を見ない大暴落となり、多くの人が大損、中には財産を失い身投げをする者すら多発した。
間一髪で売り抜けた投資家は、靴磨きの少年の話をする。
「靴磨きの少年ですら投資の話をしだすのだ。これは市場は危ない証拠だと思ったのだ」と。

市場というのは、上り調子で、「確実に儲かる」状態の方が危険なのだという。それはもう飽和一歩手前で、そこまで加熱すると、下げ幅もものすごい。
その直前となると、「儲かる」という情報だけが独り歩きし、普段投資に縁のない者まで寄ってくる。

「靴磨きの少年」は、基本的に、「金のない貧乏人」である。しかも少年だ、高等な経済の教育など受けているわけがない。そんな子供ですら「○○に投資すれば儲かる」という話をしだしたのだ。
これ以上の危険信号はない。

だがこれにはさらに別の意味もあり、「高等に高騰が続き、大暴落直前」という空気は、その界隈に精通したものなら、「なんとなく分かる」。「ああ、もうすぐ来るな」と気づく。なので、最後の書き入れをする。

「今なら絶対儲かります」「簡単確実!」と、ノウハウを教える形で、無知な者を客にして、最後に荒稼ぎするのだという。
事実、先の大暴落の時、身を投げたのも、「確実に儲かる」の言葉を鵜呑みにして、全財産を突っ込んだ、「シロウトたち」だった。

「市場が限界に達する」→「暴落直前」→「なにも知らないシロウトを食い物にする者が現れる」→「鵜呑みにしたシロウト衆が投資を始める」→「普段そんな話をしない靴磨きの少年まで投資に興味を持ち出す」→「暴落のカウントダウン」→「大暴落」という仕組みなのだという。

「普段君は、投資なんて興味持ったことがなかったろう? なんで急に言い出した?」
「なんか、今が狙い目だとか、一年でこんなに儲けた、的な話を聞いて・・・ちょっとやってみようかなと」
「それだよ。君の耳に入っている段階で、もうヤバいってことだよ」

「普段耳に入らない情報が入るってのは、偶然じゃない。興味のない知識のない者の耳に情報を入れてその気にさせ、得するやつがいるってことだ。沈みかけた船に乗せて、乗船料を取るようなモンだ。今の君はまさに”靴磨きの少年”なんだよ」

「ホントかねぇ」と思ってたら、先月に仮想通貨関係の相場が暴落し、有名所の投資関係の専門家が、口を揃えて
「今は株を買うな」「今は始めるな」の状態となったと聞いて、人間期せずして「炭鉱のカナリア」になってることてのがあるもんだなとゾッとした。

ちなみに「靴磨きの少年」の逸話、有名な相場師だったケネディ大統領の父親の話なのだが、後世に、これも作り話だと分かる。実際は、内側からの情報のリークでわかったのだが、違法ギリギリの行為だったので、ごまかすために周りに話した創作だったそうな。

このケネディの父親、かなりダーティーな相場師だったようで、宣伝で一般投資家を募り、意図的に相場を上昇させ暴落寸前にしてから自分だけ売り抜けるというような倫理的に問題のある方法で稼いでいた人物であり、なんのことはない、「靴磨きの少年」の耳に囁いている張本人だったわけだ。

よく「確実に儲かる儲け話があるのなら、誰にも話さないはずだ」と言うが、その手の話は、けっこう実態はこういうものかもしれないねぇ。
「確実に儲かるよ、俺がね」という・・・

ライトノべル作家のはしくれです。「戦うパン屋と機械じかけの看板娘」(HJ文庫)全10巻。「桃瀬さん家の百鬼目録」(電撃文庫)。「新選組チューボー録(原作)」少年エースにて連載中。「剣と魔法の税金対策」(ガガガ文庫)二巻4/20発売。
お仕事募集中です!

  1. トップ
  2. SOW@新作出すよ
  3. 2021/03/02 14:11:40 公開
シェア

「すまとめ」はTwitterの長文スレッド(長文スレ)・連続ツイート(連ツイ)を1つの記事にキレイにまとめるサービスです。長文スレの最後に、「@matomesu まとめて」とコメントを付けるだけで、まとめ記事がこのように作成されます。

おすすめスレ