シェア

「ネクロマンサー「死人や霊を30分...」、@nezikure さんからのスレッド

ネクロマンサー「死人や霊を30分だけ現世に呼べる能力に使いみちが無い件」
領主「デカいシノギの匂いがする」
ネクロマンサー「マ?」
領主「マ。死んだ人気剣闘士の再利用が出来るだけで滅茶苦茶興行で儲かるっしょ」
ネクロマンサー「伝説のドリームマッチ組めちゃうじゃん」
領主「公営賭博捗る」

領主「あと貴族の曖昧な遺言問題が解決する」
ネクロマンサー「領主のコネ~」
領主「暗殺も犠牲者は犯人見てるから美味しくない?」
ネクロマンサー「貴族=飯の種に見えてきた」
領主「年中引くほど暗闘してるからな。産屋と葬儀屋は食いっぱぐれないっていうけど、ネクロマンサーも追加で」

ネクロマンサー「でも教会怒んべ?」
領主「聖遺物ってあんじゃん」
ネクロマンサー「あっ…(察し)」
領主「歴史変わんじゃね?」
ネクロマンサー「瓶詰めの神の子の血とか、結構量あったよな」
領主「神の子の骨とか、組み立てたら竜よりデカいくらいある」
ネクロマンサー「ヤバない?」

領主「戦争も変わんぞ」
ネクロマンサー「30分戦争は無理くない?」
領主「や、遺族が死んだ家族に会えんのエモくない?」
ネクロマンサー「エモエモのエモじゃん」
領主「バチクソ士気アガんべ」
ネクロマンサー「それな」

領主「ってワケで、夏くらい戦争ありそうなんでシクヨロ」
ネクロマンサー「マ?」
領主「マ。いやァ…跡取り生まれんの次の冬なんよ。お前がいて良かったわ、死んでも子供の顔見れんじゃん」
ネクロマンサー「…」
領主「一槍当てないと面子立たんし、所領安堵も通らんとかクソじゃね貴族マジつれー」

ネクロマンサー「てーと…隣国?」
領主「そ。俺若造だし、デキる男だから。
多分俺が死んでからでないと隣領も軍出さんのよ。
陛下はダチだけど、王都も継承直後で派閥同士の暗闘中で間に合わん。嫁と家令に今さっきの話全部伝えて、陛下にも根回しもしとくからさっきのノリで頼むわ」

ネクロマンサー「それで俺召し抱えんの?もうすぐ死ぬのに?」
領主「絶対死ぬって決まってねーし、埋もれた有能な人材は登用するべきっしょ、生まれてくる子供の為にも」
ネクロマンサー「鼻ツーンとするわ」
領主「俺も」

領主「そもそも今回の戦争も宗教関係だし、ホントにお前がいて良かったわ。」
ネクロマンサー「新しく見つかったの、頭蓋骨だっけ」
領主「流石に神の子でも『首は二つ無い』だろってハナシ」
ネクロマンサー「下らなくない?そんなんで戦争すんの?」
領主「マジダルいよな~、大義とか正当性とか」

ネクロマンサー「で、俺と」
領主「俺が死んだら本腰入れて戦争始まるから、嫁と一緒に陛下んトコ駆け込んで、暗闘中の貴族連中の弱み握って宗教屋転がして大義ゲット。周辺国にも呼びかけて偽モンの『神の子の首』を掲げる隣国を袋叩きにして、マシな領地に転封して、子供の代はお家安泰ルートで」

ネクロマンサー「でもお前死ぬじゃん」
領主「貴族だからな」
ネクロマンサー「死んだら貴族も何も無いじゃん」
領主「おう、だから死んだら頼むわ」
ネクロマンサー「…鼻ツーンとするわ」
領主「…俺も」

ネクロマンサー「わかった、仕えるよ」
領主「っし!能吏げっと。肩の荷降りたわー、んじゃ頼んだ」
ネクロマンサー「りょ。ただまぁ、一個だけ気になってんだけど」
領主「ん?」

ネクロマンサー「ウチの国の『神の子の首』、偽物だと…マジヤバくね?」
領主「……やばたにえん」

『偽頭聖戦』には、不可解な資料が多い。
死者と聖者の証言と逸話が混じり合い、
聖職者による『真贋看破』すら、宗教上の理由で確たる物では無いからだ。
『真贋看破』で虚偽を述べれば、聖職者は聖術の加護を喪うが
それでも彼らは、真実の証明を拒んだ。

その混沌は、元凶となった一人のネクロマンサーによって強引に解決された。
『神の子の顯現』
残存した『本物の聖遺物を用いた死霊術の行使』によって降臨した
『竜より巨大な神の子本人』によって
南方の帝国は直接破門を受け、偽りの首もとある聖職者の首である事が『本人の証言』で証明されたのだ。

『天使と人との間に生まれる存在は巨人である』
聖典の一節が真実だと証明された(※実際は伸縮自在であり、多くの遺骨が残っているのは傷が癒える奇跡による物らしい)。
『組み立てたら竜より大きな人間に成る』という、有名な聖遺物の信憑性に対する皮肉は
『神の子の体質』で説教と笑い話に変わった

『神の子』自身も戦力として戦線に加わった偽頭聖戦は
まさに神話の如き戦いとして現代にもその爪痕を遺し、
かの国が『かつて神の子を磔にした者達の末裔であった』事もあって
そのドラマ性は現代でも多くの媒体で取り扱われ、
聖祭の度に降臨する『神の子本人』とあわせて多くの人々に愛されている。

ネクロマンサー「だってよ」
領主「マ?」
ネクロマンサー「マ。あの後大変だったわー…五百回くらい命狙われたわー」
領主「盛ってね?」
ネクロマンサー「過少申告だわ」

領主「はー…で、ソッチじゃ300年経ったと」
ネクロマンサー「お前死んでねーんだもん、喚べねーから焦ったわ!」
領主「コッチじゃ半年だもん、仕方ねーべ」
ネクロマンサー「逆にお前の子供が死んだわ!天寿全うしたわ!!看取ったわ!!」
領主「ウッソだろお前…」

ネクロマンサー「何勝手に異世界転移とかしてるワケ???」
領主「緒戦で両国の大魔法がぶつかったじゃん、アレ」
ネクロマンサー「アレかー…」
領主「てか、お前も良くコッチ来れたな」
ネクロマンサー「神の子がガッとやったら来れたわ。時間かかったのは見つける迄だな。」
領主「パネェ」

ネクロマンサー「マジのマジで本物で良かったわー…ま、時間は無限にあるから、追々話すよ」
領主「頼むわ」
ネクロマンサー「で、差し当たっての問題は…」
領主「魔王居るんだわ、この世界」
ネクロマンサー「ファーーーwww」

領主「絵に描いた様な世紀末で草生えるわ。教養があってイケメンで強くて一人だけ魔法が使える俺、コッチじゃ勇者様よ?」
ネクロマンサー「の割にはピンチじゃね?」
領主「絶賛籠城中で御座る、物資も尽きて陥落寸前で御座る。
ちなここ人類最後の絶対防衛線な。」
ネクロマンサー「修羅場で草」

領主「お前帰れんの?」
ネクロマンサー「無理、多分魔王とか言うヤツのせい」
領主「wwwww」
ネクロマンサー「声も無く笑うなし」
領主「いやまぁ、お前だけでも逃げて欲しかったんだけどなぁ」
ネクロマンサー「あ?お前は?」
領主「いいヤツばっかなのよ、ココ。みんな死んだけど」

ネクロマンサー「ノブレス・オブリージュ乙」
領主「そんなんじゃねぇし、まぁ戻ってもみんな死んでるんでしょ?じゃあココが死に場所でいいかな的な…」
ネクロマンサー「バッチリ会えっからいじけんな、みんな待ってるから」
領主「つってもなー…流石に無理くね?」
ネクロマンサー「昔の俺ならな」

領主「…30分戦争は無理くね?」
ネクロマンサー「『300年経った』って言ったろ?」
領主「………マ?」
ネクロマンサー「マ。さぁ起き上がれお前ら!ひっくり返すぞ!!不死の軍勢のお通りだ!!もう一度勇者と轡を並べろ!!バイブスアゲてけ!!」

「「「「ウィーーーーッッ!!!」」」」

領主「…鼻、ツーンとするわ」
ネクロマンサー「…俺もだわ、お義父さん」
領主「は?????????????????」

ネクロマンサー「あっ、このノリでも許されないヤツ?」
領主「おまっ、えっ、は????」
ネクロマンサー「いや、お前の子供娘でさ…面倒見てるうちに懐かれて絆されて…」
領主「産まれたばっかだろ!?」
ネクロマンサー「300年経ってんだよ!成人したし、子供産んだし看取ったわ!!」
領主「 」

ネクロマンサー「まぁでも、屋敷で待ってっから。早く片付けて帰んべ。」
領主「後で全部聞かせてもらうからな!」
ネクロマンサー「あー、ハイハイ。時間なら無限にあるから全部後でな!」
領主「あー!クソ!鼻ツーンとするわ!!」
ネクロマンサー「俺もだよ!!」

物語は『異世界勇者と死の賢者』に続く!(続かない)

変な電波発信中。未成年には刺激が強い時もありますわッ!
あいこんは @arutojuri 様に依頼して描いていただきましたわ!

  1. トップ
  2. ヤク物@ アドセンスクリック
  3. 2021/04/20 14:31:43 公開
シェア

「すまとめ」はTwitterの長文スレッド(長文スレ)・連続ツイート(連ツイ)を1つの記事にキレイにまとめるサービスです。長文スレの最後に、「@matomesu まとめて」とコメントを付けるだけで、まとめ記事がこのように作成されます。

おすすめスレ