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「そういえば、「0083 コウ」と...」、@sow_LIBRA11 さんからのスレッド

そういえば、「0083 コウ」と打つと、予測変換で「注射」と出てくるこのシーン。
私は「激戦の中、休み無く出撃しているため疲労困憊で、薬物にまで頼っている」シーンだと思ったが・・・どうも、この注射も込みで、「デンドロビウムの通常運転」みたいなのな。

そういえば、「0083 コウ」と打つと、予測変換で「注射」と出てくるこのシーン。 私は「激戦の中、休...

デンドロビウムって、とんでもないバケモノ兵器なのは皆様御存知なのだろうが、そもそもが、艦船並みの火力と出力、MSとしても破格の機動力という機体で、従来なら数人がかりで動かすものを、パイロット一人に押し付けている。
故に、体力気力精神力が大幅に削られる。

コウは実はパイロットとしてはかなり優秀で、経験不足なこと以外は、MSパイロットとしても、またエンジニア的知見と、メカニック的観点を持てるので、ハードソフト両面に通じている。
デンドロビウムの開発者のルセットがコウを気に入ったのも、「最も能力を引き出せるパイロット」だから。

そんなパイロットなど早々転がっていない。
一から育成するにも時間も予算もかかる。
ならば目ぼしいやつを無理矢理にでも乗せるしかない。
というか、「載せる」が正しい。
そんなとんだブラック企業ならぬブラックMSがデンドロビウムなのだw
そら顔も変わります。

そもそもがデンドロビウム、連邦の発注が無茶ぶりで、
「拠点防衛用MS」なんです。
どういうことかというと、「何が起こっても対処できるMS」ってコンセプト。
この場合の仮想敵は、やはりジオン。
ジオンのどんな相手が来ても倒せる機体。
それがデンドロビウムに求められた性能なのです。

さてここで一年戦争末期の頃のジオンのイカれたメンバーを見てみましょう。
量産機なのに性能はガンダム以上、ゲルググ!
戦艦のビームだって跳ね返すぜ、ビグザム!
全方位からビーム撃ちます、エルメス!
デカぁああい、説明不要、ドロス!

「コレ全部を一機でなんとかしろ」というオーダーだったのです。
連邦はアナハイムをドラえもんとでも思ったんでしょうか。
しかし、アナハイムも断れない事情がございました。

一年戦争時、アナハイムはあまり存在感を示せませんでした。おそらくは、まさか「人型巨大ロボットが戦場の主役になる」とは、メラニー会長の目を持ってしても読めなかったのでしょう。
しかし無理はありません。
あのギレン・ザビですら、当初はMSを「おもちゃ」と期待していなかったくらいです。

なのでアナハイム、戦後になって大慌てでMS開発に動きます。といっても、基礎技術がなかったので、ジオン系企業、ジオニックやツィマッド、MIPなどの買収に乗り出します。

しかし連邦側も見過ごしはしませんでした。
すでに開発の座組は固まっており、一年戦争時に貢献した、ハービック社やタキム社、ボウワ社、ヤシマ重工(ミライさんの実家)などが占め、今さら月系企業のアナハイムが入る余地はなかったのです。

「0083」序盤で、コウとキースがF2ザクで、パワードジムと模擬戦をしていましたが、あれはパワードジムの評価試験と同時に、ザクの機体性能の調査でもあったのです。
事実、F2ザクは、その後「ハイザック」という連邦製量産型MSの地位を勝ち取ります。

この当時、連邦のMS開発のトップは、オーガスタ研究所でした。この研究所の当時の代表作こそ、「0080」でのNT1アレックスです。
アレックスは残念な結果に終わったものの、基礎技術は生かされ、ジムカスタムやジムキャノン2などを生み出します。

なんとか、オーガスタ並びに地球系企業の独占状態に入り込もうと、アナハイムはがんばりました。
おそらくこの当時、アナハイムに嫁入りしていた、ビスト家出身のマーサおばさんが活躍した可能性があります。「箱」をちらつかせ、なんとか注文をもぎ取った。

しかしそれでも得られたのは、「ガンダム開発計画」というやや微妙なものでした。
責任者が、主流派ではないコーウェン准将だったことからもわかるでしょう。
ワイアットにシカトされ、コリニーに切り捨てられ、ジャミトフに失脚させられた末路からも、彼と彼の管轄した本計画の「軽さ」が察せます。

そもそもが「ガンダム開発計画」、総じて「また一年戦争が起こっても、勝つだけでなく、被害を最小にする」が課題だったとも言えます。
GPシリーズのコンセプトからも、そこが見えて取れます。

一年戦争で最大の悲劇と言えば、言わずもがな「コロニー落とし」です。
地球に気候変動すら及ぼし、総人口の四割が死んだとも言う未曾有の大量虐殺。
それを止めることは、連邦軍の最重要課題でした。

一年戦争時、連邦は迫りくるコロニー「アイランドイフィッシュ」を止めようと、総力をかけました。
大艦隊の砲撃に加え、核兵器まで用います。
しかし、止められなかった。
なぜなら、ジオンのMSが壁となって立ちはだかったからです。

どれだけ強力な攻撃でも、当たらなければどうということはありません。それが例え核兵器でも。
事実、のちの時代の「逆シャア」で、アクシズを止めようとロンド・ベルの放った核ミサイルは、全て、ネオ・ジオンのMSに撃ち落とされました。
カムラン涙目。

巨大質量の落下を食い止めるには、核兵器による破壊しかありません。
しかし、MSの防衛網の突破は、無線の使えないミノフスキー粒子散布下では不可能。
ならば方法は一つ、「めっちゃ速いMSで防衛網突破して、間近で撃つ」なのです。
それがGP2の開発コンセプトでした。

そもそもがGP2、ガトーが異常なパイロットなので格闘戦を演じてましたが、本来は「核攻撃用」の一芸特化MSです。ビームサーベルも自衛用です。
あの盾だって、核攻撃後の爆発から身を守る冷却装置でしかありません。
あの子、実はあの外見で、ケンカ弱いんです。

なので、攻撃対象に迫るまで、GP02を護衛する機体が必要でした。高い戦闘力と、核攻撃後は高速で範囲内から離脱できる推力・・・それがGP01の役目だったんですな。
事実、ソロモンへの核攻撃時、GP02にはも護衛に着きましたが、カリウス以外は戦死しています。
それだけ危険な運用なのです。

こう考えれば、あの、「Zガンダムの2倍」なオーパーツクラスの、不必要なまでの異常な推力も、納得できます。核攻撃の余波、ならびに追撃部隊から逃げ切るためだったのです。

GP01と02が、セットで試験されていたのも、そもそも開発者が同じなのも、あれは「二体で一つの任務をこなす」というコンセプトだったからとも言えます。
しかしそう考えると、改めて、デラーズの智将ぶりが伺えます。

デラーズの考案した「星の屑作戦」は、最終的には「もう一度コロニー落とし」でした。しかし兵力はかつての1/10にも満たない。敵の核攻撃に対処できない。
なら、「相手の核攻撃用MS奪えばいい」という発想だったのでしょう。
戦術レベルではやはり有能だったのです。
戦術レベルでは、デラーズ。

事実、連邦は核攻撃に変わる対コロニー落とし用の切り札として、ソーラ・システムを展開しましたが、ガトーの駆るノイエ・ジールに阻まれ失敗しています。
やはり、「巨大質量兵器の対策」には「MSによる近接核攻撃」以外なかったのです。

ちなみに連邦は、デラーズ紛争以降、「核攻撃用MS」の開発が一種アンタッチャブルなものとなり、結果、シャアにアクシズ落とされそうになりました。
そこで、改めて開発されたのが、スタークジェガンです。
といっても、クシャトリアと戦った、超かっこいい方ではありません。

スタークジェガンとは似て非なる、プロト・スタークジェガンという機体があり、最大の差異は、「火器管制用パイロット」がいる、タンデム仕様ということです。
肩の巨大なミサイル、これは、核ミサイル換装可能なんですね。

まぁともあれ「ガンダム開発計画」は、GP02、010の段階で「核攻撃任務用」なんてニッチな発注で作られていたわけで、GP03ともなればもう異常なスペックと運用方法がなされてもしょうがない話なのです。

艦船すら叩き切る巨大ビームサーベルという矛。
オールレンジ攻撃を受けても全て遮断するIフィールドの盾。
耐ビーム仕様の敵でも有効な、膨大な量のミサイル兵器。
これ全て、「対ジオン」への万能の備えなのです。

さらに、分離合体を可能とし、ステイメン状態で戦闘もできるので、MAの最大の弱点である、「小回りがきかず、内側に入り込まれる」もカバーしています。
歴代MA、みなガンダムに内側に入られて倒されていますからね。

ちなみにステイメン、活躍の場がなかったのでいまいち顧みられませんが、アイツ単体で、GP01FB以上の力があります。単純なスペックならMarkⅡ上回っています。

なので、ノイエジールとの戦いで、分離を封じられなければ、無傷のステイメンなら、単体でも倒せたんですね。
まさに、紙一重の決着だったわけです。

結局、ガンダム開発計画は、星の屑作戦と、それにまつわるあまたの醜聞を隠蔽するため、「なかったこと」にされます。
しかし、デンドロビウムの残した「拠点防衛用MS」の課題は、後の世代に残されたのです。
そう、GP01、02のコンセプトを、スタークジェガンがつないだように。

最大の難関は、やはり「どれだけ高性能の機体を作っても、それを制御できるパイロットがいなければ話にならない」でした。
コウクラスのパイロットが薬物片手に寿命削っての運用は、根本的に限界があったのです。

そこでアナハイムは、「人間では操りきれないなら、機械でサポートさせよう」と考えます。
それが、アナハイムガンダムの一機、「Sガンダム」に搭載された、「ALICEシステム」でした。

Sガンダム、その性能を真に発揮するには、三人のパイロットが必要でした。
しかし、実際にはそれでも足らず、搭載されたAI「ALICE」の管制によって、人智を超えた性能を示すのです。
ちなみに、Sガンダムのパイロットは、惜しまれつつ世を去った、藤原啓治さん演じるリョウ・ルーツです。

このSガンダム、ノーマルモード、Bstモード、EX-Sモードとあるのですが、もう一つ、「ディープストライカー」があり、超火力、超出力、超機動力という恐竜型進化の最果てです。
そのコンセプトは明らかに、デンドロビウムのそれでしょう。
ちなみにこいつの担いでいるビーム砲、艦船の主砲です。

アナハイムとしては、やはりデンドロビウムの敵を撃ちたかったのでしょう。
もしかして、志半ばで世を去ったルセットの意志を継ごうとしたのかも知れません。
すげぇなアナハイムガールズ。
実はニナはあの中では「普通」だった?w

一方連邦の方も、「拠点防衛用MS」における、パイロット問題に、一つの回答を示します。
「常人では体が保たないのなら、保つ体を持った、超人を作ればいい」・・・・そう、強化人間です。

上述の、「連邦軍の兵器開発を行っていた研究所」である、オーガスタこそが、「Z」において、ロザミア・バダムや、ゲーツ・キャパ。「トワイライトアクシズ」におけるフェルモ兄弟などを生み出した場所です。

この研究所は、MS開発の他に、一年戦争時から「ニュータイプ」研究を行っていました。
そう、マチルダさんが「ちょっとしたエスパーみたいなもの」と語っていた、「一部で行われている研究」が成されている場こそ、オーガスタだったのです。

強化人間を「製造」してまで用いようとした、連邦の「拠点防衛用MS」こそ、狂気の機体として、後に搭乗者全員が非業の死をたどる、あのサイコガンダムなのです。

ちなみにこのサイコガンダム、開発までに、ミハルの弟妹の命も吸っていることでお馴染みです。
さらに、オーガスタが「サイコ用パイロット」として強化人間の実験体として用いられた者たちの中には、

「ガンダムNT」の主人公である、ヨナたち「奇跡の子供」たちもおり、非人道的な実験の果て、リタは「不死鳥」になってしまいます。

デンドロビウムから始まった「人に人ならざる勝利を求めた」狂気は、デラーズ・フリートが壊滅し、歴史の闇に埋もれた後も遺り続け、人を人の形に留めぬものにつながってしまった、歴史の悲劇と、人類の愚かさを感じさせる話です。

まぁ要は、星の屑の記録が終わった後も、けっこうそれ起因の悲劇が続いたのだよと思うと、一層この笑顔にアレでアレな気持ちになりますねという話でした。

ライトノべル作家のはしくれです。「戦うパン屋と機械じかけの看板娘」(HJ文庫)全10巻。「桃瀬さん家の百鬼目録」(電撃文庫)。「新選組チューボー録(原作)」少年エースにて連載中。「剣と魔法の税金対策」(ガガガ文庫)二巻4/20発売。
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  3. 2021/04/30 12:31:31 公開
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