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「近年の中国というのは、あれは共...」、@juangotoh さんからのスレッド

近年の中国というのは、あれは共産主義でもなんでもなくて、資本主義を強力な国家政党が統制している状態なのだけど、これって、国家社会主義だよなあ。

といっても、ムソリーニやヒトラーの個人的カリスマで国家政党が統制していたファシズム国と違うのはやはり共産党独裁なわけで、なんで共産党が憲法より上の存在なのかというのはレーニンの前衛党理論に遡る。

共産党が前衛党であり、革命を常に導かなければならないというのは、レーニンの作り上げたドグマで。本来的には短期的な利益で革命が後退するのを止めるため、あくまで理性的に、共産主義の理想を守り続けるために共産党がすべてを指導するという考えなのだけど

これさあ、日本共産党が科学的社会主義とか言い出したことにもつながるのだけど、「正しい理論に基づく党の指導」という、最初から正しい。無謬であるという前提が仕込まれてるのだわ。共産党無謬論とでもいうべき仕組み。

マルクス主義は世の中の矛盾をアウフヘーベンして正しく導く唯一の科学的真理であるみたいに思い込んでるから、それを手動する前衛政党たる共産党は無謬であるみたいな、いやそうは言わないけど、結局そんな感じじゃん。

多数決とか民主主義が、衆愚政治に陥ることはもちろんありうる。だから三権分立とかがあるのだけど、それでも不完全だ。でも、前衛政党がすべてを正しく導くなんて保証はどこにもない。むしろ単一政党の独裁は悲劇を生んできた歴史がある。

前衛政党論は、前衛政党が、常に理性的に政治的判断を下すという、およそありえない前提が仕込まれている。前衛政党を構成するのもただの人間で、欲望や保身で道を誤るということを考えていないのか。レーニンはじめマルクス主義革命家が脳内お花畑だったのか

昔みたNHKだったかのドキュメンタリーで、ソ連の誕生と共産圏の発展を、キリスト教と比較したものがあったと記憶している。キリストがマルクスで、その理論を実践したのがレーニンとソ連、その他の共産主義国。これが西欧キリスト教国家群にあたる。

中世のローマ教皇がキリストの後継者であり、無謬であるという教皇無謬論と共産党の無謬性がだいたい同じだという。いや神の使徒だから無謬というのと、科学的に正しいから無謬というのは一見違うのだけど

実際マルクス主義の正しさって別に科学的じゃないし、あくまで思想的な「正しさ」でしかない。労働者の生み出す価値が搾取されているというのは確かにそうなのだろうけど、産業国有化と計画経済でうまくいくというのはエビデンスがなかった。

20世紀の共産圏は結局ソ連型共産主義で突き進んで、計画経済が破綻して全部なくなったけど、中国は天安門で民主化運動を押しつぶしたあと、「公平な富の再配分」をかなぐり捨てて、資本主義を全面導入し、その上に共産党が屹立する体制を作り上げた。

民衆は好きなだけ金儲けをやれ。でも共産党に逆らったら潰すぞっていう、野放図な資本主義の上で国民の首にロープをかけてる

アメリカが唐突にファーウェイ潰しに来たり、中国の覇権潰しに来てるの、単純に半導体チップにバックドア仕込んでるとかそういう話ではないと思いますよ。単純な構図と複雑な構図が絡み合ってる。

大きな世界の流れで言えば、日本を追い越して経済成長してきた中国が邪魔だからなんとしても潰すという、資本主義の犬がアメリカです。これ、日本が自動車や半導体で叩かれた1980年代と同じ構図です。

ただその一方で、新疆ウィグル自治区での非道な行いや、香港自治の圧殺、台湾への圧力もある。これは西欧民主主義的価値観に真っ向から反します

アメリカにとって、民主主義に反するからというのと、自国の権益を犯すからというのと、どっちが重要なのか、なんというか微妙なのですけどね。

なにしろアメリカという国は、自国でリベラルな自由民主主義を称揚する一方、中南米やアジアでリベラル左翼政権ができそうになるとCIAがクーデターを起こして民衆圧殺親米独裁政権を作って支援しまくってた過去があるので

自由民主主義を共有する国だとかんたんには言えないんですよね、アメリカ。

まあ、日本は少なくとも戦後は西欧民主主義の前提を受け入れているので、商売では中国と取引しても、新疆のあれや香港のアレはうけいれ難い。いや香港とかさあ、とっくの昔に撤退した英国がビザ発行しまくりとか、普通に考えて中国の主権犯す行為なのだけど、それ今の時代に堂々やってるんだぜ。

香港の状況、日本から見るといろいろいろデモもあったけど、中国の法律が施行されて落ち着いたんだなくらいに見えるじゃん。欧米は全くそう見てない。市民の権利が不当に侵されてるとして、一旦手放したイギリスが手を差し伸べてるんだぜ

香港人民に英国がビザ発給して移住を促してるのは、日本で言うなら、杉原千畝がユダヤ人に渡航ビザを発行してたアレみたいなもんだよ。

香港はアヘン戦争とかで英国が清から咀嚼した土地で、英国の総督が代々統治していた。いやまあ、九龍とかがスラム化したりしてた時代もあったけど、民主主義が広まっていたのだ。香港の住民は英国への行き来も比較的自由に行えた。

いや、悪辣三枚舌の英国統治ではあっても、20世紀後半ともなれば、あきらかに中国本土より自由だった。軍政が敷かれていた台湾より自由だった時期も結構ある。なので株式市場も盛り上がり、映画産業も発達した。

そんな香港が中国に変換されたあと香港議会が骨抜きにされ、民主主義が奪われつつあるというのは重要なのだ。サッチャーと鄧小平の間で「50年は香港の自由を侵さない」と約束したのが踏みにじられてるのだ。

エロ漫画家。 三和出版「コミックマショウ」などで描いてます。エロもエロ以外もお仕事募集中。最新単行本「全裸淫交宣言!!」発売中

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  2. 後藤寿庵
  3. 2021/05/02 01:55:58 公開
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