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「監禁されてた男の子が犯人の目を...」、@mkmk____kmkm さんからのスレッド

監禁されてた男の子が犯人の目を盗んでどうにか逃げ出したんだけど広大な屋敷の周りは鬱蒼とした森に囲まれてて、野生の狼に追われるうちに穴に落ちて身動きが取れなくなって、このまま死ぬのかもしれないって思ってたら翌朝血相変えた犯人が探し出してくれて「ああよかった…よかった…!」って

泣きながら無事を喜んで甲斐甲斐しく傷の手当てをして看病してくれるから思わずときめくけど元凶はその男だよっていうあれ。好き。

「この辺りにはあまり人の手が入っていないから野生の獣がうろついててね、特に夜は危ないんだ…きちんと伝えておけばよかったね…その、君に不安な思いをさせたくなくて…」

十分不安です。

「俺、家に帰れないの?」って絶望に苛まれながら男の子が尋ねたら、犯人は慈しみ深い笑みで男の子を励ますように手を握ってくれる。
「大丈夫。僕が側にいるからね」
元凶はお前。
話の通じないイカれたサイコ野郎から逃げる難易度の高さにさらに絶望。

男の子が限界になって割った皿の欠片を向けても犯人は逆に男の子の心配をするんだよな。
「危ないよ、それはダメだ、離しなさい」
「じゃあここから出せよ!!出せ!!このくそったれ!!」
「握りしめちゃダメだ、血が…!」
で、思い余って男の子が自分の手首を傷つけようとしたら

飛び出してきた犯人が自分の手で欠片を握りしめて止めてくれる。ぼたぼたこぼれる血を見て男の子は我に返るんだけど、監禁で心がすり減ってるせいで(俺はなんてことを)って自分を責めちゃう。元凶はあいつ。
慌てる男の子を無理矢理抱き締めて「大丈夫、僕は大丈夫だからね」って安心させてやる犯人。

次の日から、手の怪我のせいで男の子の世話が満足にできなくなる犯人。
いつもは完璧な盛り付けの食事が乱れてたりとか、本人の着てる服とか髪型もちょっとよれてたりして責任を感じる男の子。いいぞ狂ってきたぞ。
「……ボタン、かけちがえてるよ」
「ああこれ?恥ずかしいな、急いでたから…」

急いでた理由はもちろん、男の子のためにおいしい朝食を用意して持っていくため。
男の子は情緒ぐっちゃぐちゃになりながら犯人の額に一筋垂れる前髪を撫で付けてやる。初めて自分から触ってくれた男の子に犯人は目玉が転げ落ちそうなほどびっくりした。

「髪は、触らないでくれ。しっかり洗えなかったんだ」
汚れるから、と手を押しやる犯人に、男の子は思わず「俺が洗ってあげようか」と提案した。
なんでそんな言葉が出たのかわからない。純粋に、手伝いをしたいと思ってしまった。

犯人はもう目を見開いて言葉を失ってたんだけど、そのうちひどく穏やかに微笑むと「……お願いしてもいいかい」と提案を受け入れた。
それから男の子と一緒にバスルームにいくんだけど、腰にタオルを巻いただけの無防備な男の背中を前にしてハッとする。いまなら逃げられる。

でも逃げてどうする。また前回の二の舞になる。いまは朝だ。この前とは違う。犯人は怪我をしてる。逃げきれる。あともうひとつ、手傷を負わせれば。
男の子が葛藤してると、犯人はバスチェアに腰掛けたまま不意に「玄関ホールのキーボックスに車の鍵がある」と言った。

「え……」
「絶対に生身で森に入ったりしないでくれ。今度はちゃんと道路を見つけて。近くの町までは車で50キロある。歩いていくのは危ない」
「な、んで」
犯人は振り返らなかった。
「……君を愛してる。僕の側に、いてほしいんだ」
男の子は絶句した。ここで。この期に及んで。

男の子は自由の身だった。いまなら、犯人の頭をこのシャワーヘッドで殴り付けて逃げ出せる。
ごくり。唾液を飲み込む。握りしめたシャワーヘッドを、振り上げて──
それを下ろすことは、出来なかった。
犯人の頭にシャワーをかけて、黙々と髪を洗う。どんどん視界が滲んでいく。

蒸気かと思えば、そうじゃなかった。
泡を流し終えると、振り向いた男が傷付いた顔をして男の子の頬を指で撫でる。
「泣かないで……」
「……あんたの、せいで」
男は頷いた。そうだよ、僕が悪い。君はなにも悪くない。誰も君を責めない。
「逃げられなくたって、それは君のせいじゃない」

濡れた体で抱き締められて、男の子はしゃくりあげるように泣いた。
ちくしょう、ちくしょう、とそればかり繰り返す。
男はただ黙って、男の子を抱き締めてた。
どのくらいそうしていたか、男の子は泣き腫らした目で男の手を見やる。
「……包帯濡れてるよ」
「ああ。新しいのを巻くからいいよ」

それからシャワーを終えた男の体をタオルで拭いてやる。
そんなことまでしてくれるの、と男は胸を押さえて感動を噛み締めた。服を着るのも手伝ってやって、居室で新しいガーゼと包帯に変えてやる。
そこまで終わるともうどうしていいのか分からなくて、男の子はソファーに座って途方に暮れた。

まるで迷子だ。不安で、どうしたらいいのか分からなくて、誰でもいいから手を引いてほしくて。
そんな男の子の気持ちを読み取ったかのように、男は男の子をそっと抱き寄せた。
「ありがとう。さっぱりした」
「……………」
返事ができない男の子に、それでもいいよと頭を撫でる。

そのまま手を下ろしていって、頬に添える。
見詰め合ってるうちに男の顔が近付く。男の子はもうなにもかもどうでもいいような気がした。いまさらなにを拒めというのか。
あまりにもやさしく啄むようなキスをされて、男の子は目を閉じた。

初夜の気配を察知───

実は世界が滅んでてこの世にはもう男と男の子(滅んだことを知らない)の二人しかいない展開でもいいし普通に一般家庭の息子さんを誘拐しちゃった愛に飢えた男の話でもいいし記憶が男とで会う前まで後退しちゃった実は男のガチ恋人でしたってオチもいい。どこに分岐しても最高。

リプありがとうございます!お礼くらいしか返せるものがないので纏めてで失礼します!
私の言う「男の子」は22歳くらいまで余裕で指してしまうのでご了承ください。この子は車の運転ができる歳です。

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  3. 2021/05/22 22:27:55 公開
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