シェア

「「チコちゃん」2019年4月6日放送...」、@ksk18681912 さんからのスレッド

「チコちゃん」2019年4月6日放送「お寿司が2つ一緒に出てくるのはなぜ?」

答え:「華屋與兵衛が食べやすいように寿司を小さくした際に、2つ一緒に出した。」

違います。

寿司を2つ一緒に出す習慣は、華屋與兵衛の死後半世紀以上経ってから生まれた習慣です。

番組では、「華屋与兵衛が考案した寿司を再現した絵」なるものが映し出されます。

鮎の大きさからして、現在の握りずしよりかなり大きな寿司。

この大きな寿司を、食べやすいように華屋与兵衛が小さくした際に、2つ一緒に出したというのが番組の主張です。

字幕ログ参照
bit.ly/3zbTXhL

この絵は「華屋與兵衛が小さくする前の大きな寿司」を描いたものではありません。

明治時代の與兵衛の寿司を描いた絵、つまり華屋與兵衛が死んだ後の、子孫が握った寿司の絵です。

與兵衛寿司は、この絵にある寿司を「小さく変更」などしていなかったのです。

與兵衛寿司の歴史を書いた『偲ぶ與兵衛の鮓』を上梓した、握りずしの歴史研究家吉野寿司三代目吉野昇雄によると、この絵は「明治十年に川端玉章が描いた『輿兵衛』のすし」(『鮓・鮨・すし―すしの事典』)

寿司の歴史研究家日比野光敏によると、この絵(『家庭 鮓のつけかた』の口絵)は川端玉章が描いた明治時代の輿兵衛のすし(『すしの事典』)。

dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…

明治時代に至っても、與兵衛の寿司は大きなままでした。

そして、與兵衛では寿司を2つずつ出すようなことはしませんでした。

写真は昭和5年の『すし通』における與兵衛の寿司の写真。

写真のように與兵衛では、「寿司4つ海苔巻き2つ」を皿盛りで出していました。

同じく昭和5年の『東京名物食べある記』に転載されている與兵衛のお品書き。

寿司は1人前のセットで注文します。2個ずつ注文するのではありません。

並のセットは”まぐろ、こはだ、いか、あなご”を一個ずつと”のりまき二つ”から構成されていました。

寿司を2つ一緒に出す習慣は、華屋與兵衛の死後半世紀以上経ってから、與兵衛の子孫以外の店が始めたものです。

『小僧の神様』の京橋の寿司屋のモデルとなった幸寿司は、大正時代半ばまでは與兵衛と同じように、一人前ずつの寿司を皿に盛って出していました。

”たしか大正七、八年のころだったと思いますが、当時どこの鮓屋でも、お好みの鮓にかかわらず、一人前ずつ(おもに七個、海苔巻きだけの場合は別)皿に盛ってお出ししたのです。”(『すしの思い出』 杉山宗吉)

当時の寿司屋は、與兵衛式に1人前ずつの寿司を皿盛りで出すのが普通でした。

幸寿司の主人杉山宗吉は、2つの理由から、これを2個ずつ出す方式に変えます。

その理由は「寿司が小さくなったから」ではありません。

明日に続きます。

新刊「串かつの戦前史」発売中です amzn.to/3eEtKyO
過去ログはtwilogで並び順を朝→夜に設定すると読みやすくなります goo.gl/3zafho
本の更新情報等一部情報はblogにて管理しています
goo.gl/uL8DWB

  1. トップ
  2. 近代食文化研究会@新刊「串かつの戦前史」発売中
  3. 2021/06/11 04:45:28 公開
シェア

「すまとめ」はTwitterの長文スレッド(長文スレ)・連続ツイート(連ツイ)を1つの記事にキレイにまとめるサービスです。長文スレの最後に、「@matomesu まとめて」とコメントを付けるだけで、まとめ記事がこのように作成されます。

おすすめスレ