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「性交同意年齢の議論で子どもの自...」、@lawkus さんからのスレッド

性交同意年齢の議論で子どもの自己決定権を持ち出すのはおかしいとのツイートを見かけたが、持ち出すこと自体はおかしくない。これは自己決定と保護の調整の問題であり、性行為に関し子どもの自己決定を認めず保護の対象とするラインをどこに引くかの問題なので。

「権利には義務が伴う」との主張がよく批判されるが、「自由には責任が伴う」ならば正しい。自由がある・自己決定をできるということは、自由に行為した結果を引き受ける責任と表裏一体。したがって性交同意年齢の議論は「何歳から自らの性交の結果を引き受けさせるべきか」と言い換えることができる。

性交の結果としては女子の場合の妊娠が代表的だが、子どもの頃に大人と付き合っていたがあれは性的搾取だったと後から気付くといった話も含む。大人同士でも後から振り返ると搾取だったというような話はままあるが、合意の下でやった以上恨みっこなしが基本だ。子どもでもそれでいいのか。

それでよい、という立場ならば、13歳未満との性交を強制性交とする現行法すら不当ということになるので、その廃止を主張すべきことになる。しかしそのような極端な主張をする人はまずいないだろう。一定範囲の子どもに性行為に関する自己決定権を認めず保護の対象とすること自体には社会的合意がある。

そして、その一定範囲を年齢で画一的に定めることについても異論はあまりないだろう。他にやりようがないからである。そうであれば、「高1と中3が交際して強制性交になるのは不合理」などの主張は説得力を持たない。年齢で線を引く限り同様の問題は必ず生じるからである。現行法でも勿論生じる。

現行法でも14歳の中3と12歳の中1が性交したからといっていちいち先輩の方を家裁送致して保護処分したりは通常していないだろう。このような事例については運用で対処できると思われる。それで心配ならば加害者を18歳以上又は20歳以上に明文で限定してしまう手もなくはない。

子どもに性的同意能力がないならば一律強制性交になるはずなのに加害者を大人に限定するというのは一見奇妙にも思えるが、性交同意年齢制度が子どもの保護を目的としているという点から考えると、子どもを欲望のままに扱わず保護すべき責任を負うのは大人のみ、というのもおかしくないかも。

少し遠回りしたが、まとめると、性交同意年齢制度自体を否定して現行法の廃止を主張するのでない限り線を引くこと自体には賛成のはずで、あとは自己決定と保護の限界線を何歳に定めるかの話。現行法は13歳が性交して妊娠しても傷付いても恨みっこなしとの立場ということ。これを支持するかの問題。

この点、俺は現代において13歳という線引きはやはり低すぎると思う。通常は高1の途中に満16歳になるという本邦の学制からして15にするのか16にするのかが微妙だと思うが、引き上げ自体には賛成。

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千葉県弁護士会所属 三浦義隆

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  3. 2021/06/11 17:02:15 公開
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