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「「なぜ否決される不信任を出すか...」、@yomu_kokkai さんからのスレッド

「なぜ否決される不信任を出すか」という問いについて。

議院内閣制というのは基本的に多数派が与党を形成し、与党が法案を出す以上、内閣不信任案にせよ普通の内閣提出法案にせよ、少数野党が成立させる見込みはありません。
じゃあなぜ出すかというと、未来への責任という意味が大きい(続

最終的に選挙において有権者が選ぶために、現内閣が信任できるかどうかをしっかり述べ、そしてそれに対して賛成討論と反対討論をやる。
聞いている人が少ないといえばそうかもしれませんが、これは議会においてしっかり議事録に残る大切なものです。軽くはありません(続

例えば、ナチ党がすべての権力を掌握する全権委任法を成立した際、ドイツ社会民主党の党首オットー・ヴェルスは議場で「私達は無防備だが無力ではない」と述べました。
歴史に残る演説です。この演説がしっかり記録されて残ったことが、どれほどドイツの名誉を守ったことか(続

トンキン湾決議という、米国がベトナム戦の泥沼に入り込む決議の際にワインモース議員は「我々は大きな過ちを犯そうとしている」と述べ、

911からの報復戦争を前にしてバーバラ・リーはたった一人「自らが深く悔いる害悪にならないように」と訴えました。どれほど後世に取って意義深かったか(続

大事なことは「なぜ不信任を出すのか」ではありません。
「我々はどう不信任を受け止めるのか」です。我々は議会における議論をしっかり受け止め、そして有権者として適切な判断をする責務を追っています。

我々こそが、内閣は信任に値するのか?という問いに答える責務を追っているのです。

普通の法案もそうですけどね。大事なことは我々がその法案に賛成するのかどうか。

それを審議を通じて「我々が」判断しなければならない。
どっかで誰かが代わりにやっているわけではなく、自分たちが突きつけられて、選択を迫られているということなのだろうと思います。

なので、ぜひ明日はみなさんも菅内閣を信任するかどうかをしっかり考えて、見極めて、できれば発信してくれるといいな……と思います。

不信任の意義があるかどうかは、国会でどれだけ票が入るかではなく、その議論を通じて有権者がどう行動するかにあると思います。

国会の議論を意味あるものにするのも、無意味にするのも、有権者次第かな、と思います。
所詮全部パフォーマンス、と言ってしまえばそれも間違いではない。

民主主義以外の制度において、少数の声が残ることはほとんどありません。

民主主義とは少数の声を聞き、残すことのできる稀有な制度です。不信任はそれを実感する数少ない機会の一つだと思います。

しまった。オットーヴェルスを挙げるなら斎藤孝夫の反軍演説も上げるべきでした。あれがしっかり全文残っているのもすごいことです。

ライター。「読む国会」主宰。分野は議会政治、選挙、デジタル化など。ご依頼はDMに | 現代ビジネス(講談社) 論座(朝日新聞) wezzy(サイゾー) など | 新刊予約はこちら → amzn.to/3AqpIEj

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  3. 2021/06/14 21:35:58 公開
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