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「【子育て・保育】子供にいじめを...」、@hoikushioto さんからのスレッド

【子育て・保育】子供にいじめをしなくていいメンタルを持たせる方法

パラリンピックの件があまりに頭にきたので、荒削りなのは承知で勢いで書きます。

1,ウィークネスフォビアで育てない
ウィークネスフォビア(弱さへの嫌悪)。これまで子育てには、さまざまなウィークネスフォビアからくる価値観が当たり前のごとく含まれていました。

例えば、できないことは悪いことだ、弱いのは悪いことだ、泣くのは悪いことだ、嫌がったり逃げるのは悪いことだ、勝つのがいいこと負けるのは悪いこと、1番にならなければならない、やるといったことはやり抜かなければならないetc.

これをしたら必ずいじめをするようになるとは言いません。しかし、大人の持つウィークネスフォビアは子育てのファクターの中で子供に連鎖し、子供はそれを自分のものとして内面化していきます。

それが問題なく作用することもありますが、その価値観の中で優等生になれなかった人が自己否定に向かい萎縮や自己肯定感の低下に向かうこともあれば、その中で比較的優等生であった人が自分より劣る他者、ウィークネスを抱える他者を否定的にジャッジしたり、見下すメンタリティを持つ場合があります。

子育てする人は悪意や攻撃的な気持ちからでなくとも、子供に対する不安や心配から、こうしたウィークネスフォビアゆえの関わりにおちいってしまうこともあります。

「この子はこのままできなかったらどうしよう、なんとか私が強くしてあげなければ」

子育てする人が不安を持つのは当然ですが、その自身の不安をウィークネスフォビアの価値観にのせて子供にぶつける必要はありません。

2,子供を育てるのに自尊心を傷つける必要はない

僕の世代では、相手を発憤させるためにあえて強いいい方をして成長させようとするという他者への関わり方が一般的にありました。

例:「気合いを入れろ」
(現状のあなたはダメという否定のメッセージ)

「やる気がないなら来なくていい」
(存在・意欲の否定をすることでできる姿を引き出そうとするダークペタゴジ-)

ありていにいえば、他者の自尊心にネガティブに響く関わりをして、相手を自分の思い通りにしようとする関わりです。

自分自身が過去にこうした関わりをされた人は、大人になった今でも自尊心の傷を抱えていることは少なくありません。その傷のうずきは今度は自分が大人として向きあう子供達に向けられてしまうことがあります。
その傷のうずきをなだめる最も簡単な方法は、同じことを目の前の子供に繰り返すことです。

小さな子供の子育ての中でカジュアルに使われている自尊心を傷つける行為でもっとも端的なのは、疎外(仲間はずれ)を使うものです。

「言うことを聞かないなら置いていきますよ」
「そんなことをする子は家に入れません」
「赤ちゃん組にいきなさい」

これらはあまりにカジュアルに使われていますが、存在そのものを否定するという大変強い否定になっており、自尊心が傷つく行為です。

なぜ日本の子育てでこれがあまりにカジュアルに使われるかというと、大人自身、主体性が持ち得ていないという問題があります。

「私」が希薄なのです。「私を元に自己主張することはよくないことだ」という価値観を持たされているようです。

ストレートに考えれば、「私がイヤです」「私は困ります」と伝えればいいところを、「私」が埋没しているためにあえて子育てとしてリスクの高い、存在の否定というアプローチが一般化してしまっています。

嘘偽りのない「私」を表明することは少しも悪いことではありません。わざわざそれを避けて、子供の自尊心を傷つけることで思い通りに動かそうとする行為を選ぶ必要はないのです。

信頼関係の上に伝えられる「私」によって、子供は自立的、主体的に考え成長していくことができます。

3,ホモソーシャルの価値観に気をつける
これまでの男性中心主義的な価値観は、こうしたウィークネスフォビアや自尊心を傷つける関わりをある種の文化として内包し形成してしまっている側面があります。

それが、他者と対等のパートナーシップで関わる対人関係よりも、どちらが上か下かといった支配構造としての対人関係モデルを内面化することや、ウィークネスフォビアからミソジニーに発展したりすることがあります。

現代の大人世代が、当たり前のと思っている感覚の少なくない部分がもはや時代遅れとなっているのが現実です。特に男性はこの問題に直面していますが、自分で気づきにくいということもこの問題の一つの特徴です。

昨今では、こうしたことを総じて「トキシック・マスキュリニティ Toxic Masculinity」(有害な男らしさ)と考えられるようになっています。

4,我が子といえども一人の他者
家族なので他人ではないですが、我が子も他者です。
自分の一部でも、自分の延長でもありません。
こうして言葉にすれば、おそらく百人の内、百人の人が「そんなことは当たり前」と思うかも知れません。
しかし、現実にはなかなかこれが難しいのが子育てです。

我が子に自分と同じ価値観を刷り込もうとしたり、我が子で自分の自己実現を遂げようとする関わりから、疲弊したり、著しい肯定不足におちいったり、他者への信頼感を持てなくなったりすることで、いじめをするメンタルを持ってしまう子は少なくありません。
これは自他境界の問題です。

これも自分自身が、たくさん自他境界を尊重されなかった、侵されてきた人は、同じことを我が子に繰り返したくなりやすいです。
でも、それによって本当の満足が得られることはそうそう多くないでしょう。

自分の問題は子供に負いかぶせてしまうのではなく、自分の問題として捉えたおいた方がいいでしょう。
小さくてもいいので自分の自己実現を自分でする習慣を持つことを多くの人におすすめしています。

ここでも、「私」が大切です。
「私」を抑圧してしまったり、埋没させてしまう習慣を持っている人ほど、自分の自己実現をせずに、我が子で自己実現をしようとしたり、自身の問題を不安や子供に負いかぶせてしまうことが起こりやすくなります。

この我が子で自己実現をしようとする子育てが一般化してきてしまった背景には、女性が社会的な不公正、女性差別、蔑視により自己実現を阻まれてきた現実が関わっています。

親の世代のそのまた親の世代からと続く、この負の連鎖が現代の子育てのあり方にも影を落としています。

子供のするいじめにも自他境界の問題が少なからず隠れています。
なぜ、自分と違うという理由で他者をいじめる子がいるのでしょうか?
ここを考えてくるとその答えが見えてくるかもしれません。

本来、私たちは他者をジャッジする必要などないはずです。隣の人がどんな髪の色だろうと、髪型だろうと、肌の色が何色だろうと、ジャッジする価値観を大きくされていなければ、ただ多様性として受け止められるはずです。

5,子育てを自己犠牲で組み立てない

「私を大切にすること」
これは誰にとっても必要なことです。
子育てする大人も自分を大切にしていいのです。

しかし、日本の文化は様々なところで自己犠牲を求めてきます。しばしば強要してきます。同調圧力を使って真綿で首を絞めるように押しつけてくることもあります。
子育てではこれが一般的な価値観となっています。特に女性に対しては。

子育てをしていると頑張らなければならない現実も確かにありますが、それは必要があってでてくるものであり、他者に強要されるようなものではありません。

大人は一生懸命さゆえに、自己犠牲を耐えてしまうこともあります。

それだけで完結すればいいですが、ときにこれが子供に負荷として向けられてしまうことがあります。
自己犠牲には抑圧がともないます。抑圧されたものは消えてなくなるわけではありません。
様々な子育ての状況があり、一概に言えるわけではありません。

子供のためにも、あえてわざわざ自己犠牲で子育てを組み立てないことをおすすめします。

そのためには、ここでも「私」は大切です。

◆おわりに
とりとめなく広げて書いてしまいましたが、少しでも他者をいじめる必要のない子供が増えてくれることを願います。

せっかく多くの方に読んでいただいたので、そろそろやろうと思っていたオンライン座談会をおしらせしようと思います。
7月24日(土)午後9時~10時(開場8時45分)
無料。先着99名
ZOOM使用します。
カメラはなし(気兼ねなく参加しやすくするため)

内容:このツイートの内容について少し補足や解説
   皆さんから、我が子の子育て、自分の育ってきたもの、家族について、その他話したいことを自由に。
録音録画は禁じます。

この日の参加が難しい方や継続してこういう場を必要とする方は、有料になりますがこちらの僕のオンラインサロンをどうぞ。気軽に悩みやしんどさその他を出せる場にしています。

会員制オンラインサロン(オンライン座談会)のご案内

会員制オンラインサロン(オンライン座談会)のご案内

↓以下はトップに固定された記事です。オンラインサロン開設しました!これまで実験的にオンライン座談会を行ってきましたが、今後は会員制にして定期的に開催していきます。オンラインサロンのモットーは、「だれもあなたを否定しませんよ」。これを旨に、子育てしている同士でささえ合えるつながりを目指します。...

hoikushipapa.jp

7月24日(土)のZOOMの案内は当日直近になりましたら、このTwitter上にあげます。

須賀義一。子育てアドバイザーとして育児相談、子育ての講演やワークショップ、保育士研修、保育施設監修をしています。著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』『保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」』(PHP研究所)
通知は切っております。講演、研修、育児相談等のご依頼は↓までどうぞ。

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  3. 2021/07/19 19:32:32 公開
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